テレビCMの効果が、過去2年間で減退している――米国の広告主団体Association of National Advertisers(ANA)と調査会社のForrester Researchが2月20日、報告した。しかしその一方で、ビデオCMなど、新たな広告フォーマットが模索されていることも明らかになった。
調査によると、マーケティング担当者の62%は、テレビCMの効力が過去2年間で減少したと感じている。一方で広告主の約半数は、DVR(デジタルビデオレコーダー)やVOD(ビデオオンデマンド)に対応する新たな広告形式の実験を始めたと回答した。広告主の87%は、今後テレビ広告では、エンターテインメント性のある広告が主流になると見ている。
広告主の多くは新たな広告形式の導入に積極的で、インターネットで配信されるテレビ番組への広告挿入に関心があるという回答が65%、VODへの広告挿入が55%、インタラクティブテレビ広告が43%、セットトップボックスのメニューへの広告表示が32%だった。
マーケティング担当者の50%以上は、世帯の半数以上にDVRが普及したら、テレビ広告を12%減らすと答えている。また回答者の87%は、今年のWeb広告費を増やす予定だと答えた。
今回の調査は、78社を対象に2008年1月に実施した。
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