ファブレス半導体企業の米MetaRAMは2月25日、サーバやワークステーションのメモリ容量を、大きなコスト負担なく簡易に4倍化するという新メモリ技術「DDR2 MetaSDRAM」を発表した。
例えばこの技術を採用すれば、メモリ250Gバイトと、プロセッサ4基搭載で16コアのサーバを5万ドル以下で構成可能という。
MetaSDRAMチップセットは4個の1GビットDDR2 SDRAMを、仮想的に1個の4GビットDDR2 SDRAMであるように見せかけて機能させることができる。このためシステム構造の大きな変更なしにサーバなどの搭載メモリの大容量化が可能だとしている。
チップセットは2種類ある。「MetaSDRAM MR08G2」は、8Gバイトの2Rank DIMM対応で、転送速度は最高667MT/秒(Million Transfer per Second)を実現。AM150 Access Managerと5個のFC540 Flow Controllerで構成されている。現在量産中で1000個ロット時の単価は200ドル。「MetaSDRAM MR16G2」は16Gバイトの2Rank DIMM対応で、転送速度は最高667MT/秒。2個のAM160 Access Managerと9個のFC540 Flow Controllerで構成されている。こちらは近く量産開始の予定で、1000個ロット時の単価は450ドルの見込み。いずれもデュアルコア・クアッドコアのAMD OpteronおよびIntel Xeonをベースとしたシステム向けに設計されている。
同日、韓国のHynix Semiconductorと米SMART Modular Technologiesが、この技術を採用したRegistered DIMM(RDIMM)モジュールの量産開始を発表した。また、Appro、Colfax International、Rackable Systems、Verari Systemsが2008年第1四半期中に、新メモリを搭載したサーバおよびワークステーションを出荷開始する予定だ。
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