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2007年の世界の携帯販売台数、16%増――Gartner調査

» 2008年02月28日 08時45分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米Gartnerは2月27日、世界の携帯電話市場の調査報告を発表した。2007年第4四半期(10〜12月期)の販売台数は3億3000万台に達し、2007年通年では、前年を16%上回る11億5000万台となった。

 Gartnerは特に中国やインドなどの新興国で、初めて携帯電話を買う人が多いことに加え、日本や西欧などの成熟市場では、テレビチューナーやGPS、タッチスクリーンなどの機能を備えた新モデルが、消費者の高機能端末への欲求を満たしたことが、販売台数の伸びにつながったとみている。

 一方、今後の見通しについては、成熟市場がさらに飽和するに伴い、携帯端末の販売は2008年に減速し、10%成長程度にとどまるとみる。しかし、2008年の伸びの多くは新興国市場からのものであるため、米国や西欧の景気後退の影響は比較的受けにくいとしている。

 第4四半期の販売台数をベンダー別でみると、1億3300万台を売り上げた首位Nokiaのシェアが40.4%と、40%の大台を超えた。北米以外のすべての地域で、前四半期からシェアを拡大しているという。次いで、前四半期にMotorolaを抜いたSamsung Electronicsが、シェア13.4%で引き続き2位の座を維持。Motorolaは、通年では2位につけたものの、第4四半期のランキングでは3位。シェアは前年同期から9.6ポイント下げ、11.9%となった。以下、Sony Ericsson(シェア9.0%)、LG Electronics(7.1%)と続く。トップ10には、Research In Motionと中国のZTE、Appleの3社が初めてランクインした。

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