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MS、「半透明っぽいディスプレイ」など新技術を披露

» 2008年03月05日 10時11分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftの研究部門Microsoft Researchは3月4日、研究活動を披露する年次発表会Tech Festを開催した。未来の検索技術や新しいディスプレイ技術など、40種を超える新技術をお披露目した。

WorldWide Telescope

 バーチャル望遠鏡「WorldWide Telescope」では、地上と宇宙の望遠鏡からの画像を組み合わせて、シームレスに宇宙を観察できる。2008年春にリリースを予定している。

WorldWide Telescope

 WorldWide Telescopeは、Microsoft Researchの「Visual Experience Engine」を採用している。この技術は夜空の画像をシームレスにパンし、ズームしたり、インターネット経由で複数のソースから数テラバイトの画像やデータを統合できるようにするという。

新しい検索インタフェース

 今の検索は1人のユーザーが実行することを前提としているが、Microsoft研究者はこれを拡大する3つの新しいインタフェースを披露した。複数のユーザーが複数のマウスを使って、あるいは携帯電話を使って、1台のマシンで協力して1件の検索を実行できる「CoSearch」、中断された検索を再開するための「SearchBar」、複数のユーザーが自分たちの検索履歴を提示して共同でWeb検索する「SearchTogether」だ。

Singularity

 「Singularity」は、コンピュータサイエンス研究環境向けのプロトタイプOS。ソフトの信頼性を高め、システムやプログラミング言語、ツールの研究を促進することを目的とする。4日から非商用の学術目的に限り、CodePlexから無料でダウンロードできる。

LucidTouch

 「LucidTouch」は携帯デバイス向けのシースルータッチスクリーン。デバイス背面に触れることで、画面上のコンテンツを操作できる。背面に触れた手を検出して、画面上に半透明の手を描くことで「擬似的な透明感」を作り出しているという。

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