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「FF」シーン無断実写化の音楽ビデオ、韓国の芸能プロダクションらに賠償命令

» 2008年03月14日 16時47分 公開
[ITmedia]

 韓国のミュージシャンのプロモーションビデオに「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」の場面が無断で使われたとしてスクウェア・エニックスが起こしていた訴訟で、韓国ソウル中央地方法院はこのほど、同社の主張を認め、韓国の芸能プロダクションらに3億ウォン(約3020万円)の支払いを命じる判決を言い渡した。

 訴えられていたのは韓国のファントム・エンタテインメント・グループ。所属の人気歌手「IVY」さんの新曲「誘惑のソナタ」のプロモーションビデオで、アドベントチルドレンに登場するシーンを無断改変して実写化し、商用利用されたことで著作権を侵害されたとして、スクウェア・エニックスはファントムとビデオの監督に対し訴訟を起こしていた。

 ビデオは2007年3月にネット上で有料配信が始まったが、当初からアドベントチルドレンに酷似していることが指摘され、同年4月6日にはソウル中央地方法院がビデオの公開・販売禁止の仮処分命令を出していた。12月にはファントムと監督に対し有罪判決も言い渡された。

 今回の判決が命じた賠償額は、単独作品の著作権侵害事件としては過去最高という。スクウェア・エニックスは「当社がこうむった損害の大きさが認められた。今後も知的財産権が侵害されたと判断した場合、毅然とした態度で臨んでいく」とコメントした。

 アドベントチルドレンは、ファイナルファンタジーVIIの2年後の世界を描いたCGムービーで、世界累計340万枚を販売。韓国では06年6月に発売された。

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