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700MHz帯競売、Cブロック落札者はVerizon

» 2008年03月21日 08時30分 公開
[ITmedia]

 米連邦通信委員会(FCC)のケビン・J・マーティン委員長は3月20日、無線周波数帯(700MHz帯)競売の落札者を発表した。落札額の合計は、過去最高の195億9200万ドルを記録。米Googleの参加や「オープンアクセス」の義務付けで注目された「Cブロック」は、米Verizon Wirelessが落札した。

 通信事業者など214社が参加したこの競売は、1月24日に開始し、3月18日に終了。競売対象の周波数帯はA〜Eの5ブロックに分けられ、ブロックCの落札者には、端末やアプリケーションを問わないオープンなアクセスの提供が義務付けられていた。FCCは「Verizonは、消費者自らが選んだ端末やアプリケーションに、ネットワークを開放すると約束した」としている。Verizonは同日、FCCによる結果発表を受け「当社は、競売結果に大変喜んでいる」とのコメントを発表した。

 マーティン委員長によると、今回の競売で落札された1090ライセンスのうち、69%を占める754ライセンスを既存通信事業者以外の99社が落札。特に、デジタル衛星放送サービス大手の米EchoStarがEブロックの168ライセンスを獲得し、「全国規模に近い通信範囲を得た」ことに触れ、「新規参入者による幅広い関心を集めた」と今回の競売を評価している。また、5ブロックのうち、Dブロックは最低入札価格に達しなかったが、残り4ブロックの落札額の合計は、最低入札価格合計の2倍以上となる87億2400万ドルに達したという。

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