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初の情報セキュリティ格付け専門会社、5月設立

» 2008年04月09日 09時26分 公開
[ITmedia]

 格付投資情報センターや松下電器産業、富士ゼロックスなど18社は4月8日、情報セキュリティ専門に格付けを行う世界初の会社を5月2日に設立し、7月に営業を開始すると発表した。中立な第三者機関として企業のセキュリティレベルをランク付けするもので、国際標準化も目指していく。

 新会社は「アイ・エス・アール」(東京・港区)。資本金は2億8000万円で、格付投資情報センター、松下、富士ゼロックス、富士通、野村総合研究所が10.7%ずつ出資するほか、日本経済新聞社なども出資。中立性を担保するために特定の大株主は作らず、産業界に広く出資を求める。7月までに実施する増資をソニーなどが引き受ける意向だ。

 企業などの組織が取り扱う技術情報や営業機密、個人情報などのセキュリティレベルをランク付けする格付け会社。具体的には、マネジメントの成熟度、セキュリティ対策の強度、コンプライアンスへの取り組み──などを定量化し、記号や数値で指標化する。

 同様の取り組みは世界初といい、広く海外でも活用される格付け制度を確立し、グローバルスタンダード化を進めるとしている。

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