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» 2008年04月11日 16時40分 UPDATE

VIAは低価格ノートPC市場でIntelと戦えるか (1/2)

VIAの省電力プロセッサはHPのMini-Note PCのような小型で安価なノートPCに適しているが、Intelはこの市場にAtomなどの新プロセッサで参入しようとしている。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 台湾VIA Technologiesは、成長中の低価格PC市場で注目を集めようとしている。

 米Hewlett-Packard(HP)は4月8日に教育市場向け「Mini-Note PC」を499ドルで発表した際、低価格ノートPC向けCPU「Atom」を売り込んでいる米Intelではなく、VIAを採用した。

 VIAが世界のx86プロセッサ市場に占めるシェアは1%に満たないが、同社の省電力・低価格プロセッサは、最高速の最新プロセッサが不要で、価格が手ごろな新しいタイプのノートPCの市場にはうってつけのようだ。

 Mini-Note PCはVIAの省電力プロセッサ「C7-M」を搭載する。クロックスピードは最高1.6GHzで熱設計枠は3.5ワット。VIAは今年に入り、ウルトラモバイルPCや低価格ノートPC向けの新しいマイクロアーキテクチャ「Isaiah」を基盤とする新シリーズのプロセッサを発表した。

 今のところ、VIAはIntelへの対抗勢力としては小さい。Intelは、MID(モバイルインターネットデバイス)向けのAtomプロセッサの準備ができており、同社が「Netbook」と呼ぶデバイス向けの新プロセッサも間もなく登場すると発表した。このIntelプラットフォームは、デバイスの価格を250〜300ドルに抑えるとみられる。教育市場や、一部の小規模企業、社員が外で使う2台目のノートPCを探している企業にとって魅力的な価格帯だ。

 Intelはこの市場を約100億ドル規模と見積もっており、大きく話題を集めたい構えだ。現時点では、メインストリーム向けノートPC市場でIntel最大のライバルである米AMDは、同様の機能を持ったプロセッサをまだ発表していないが、同社の競争力を高めそうな製品を幾つか開発している。

 一部では低価格PC市場は巨大だと考えられているが、IDCは、IntelとVIAが狙っている市場は、2012年までに1000万台弱が出荷されると予測している。

 Mercury Researchのアナリスト、ディーン・マカロン氏は、VIAは量とマーケティング力ではIntelと張り合えないが、低価格PCやウルトラモバイルPCという新興市場ではVIAの強み――消費電力が大きくなく、性能も悪くない低価格プロセッサ――が生きると語る。そうしたプロセッサは小型フォームファクターにも合う。

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