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BlockbusterがCircuit Cityに買収提案

» 2008年04月15日 08時11分 公開
[ITmedia]

 米レンタルビデオ大手Blockbusterは4月14日、米大手家電販売のCircuit City Storesに対し、買収提案を行ったことを明らかにした。Blockbusterは既に2月17日、Circuit CityあてにCircuit City株式を1株当たり6〜8ドルで買収するという提案を書簡で提示済み。正式な買収提案を行うには適正評価(デューデリジェンス)が必要だとして情報提供を求めたものの、Circuit Cityから必要な情報を得られていないため、「Circuit City株主は、同社の将来の決定に参加する機会を持つべき」として、買収提案の公表に踏み切ったとしている。

 これを受けてCircuit Cityは同日、「一方的な」買収提案を受けたことを認める声明を発表。提案には疑問が残るとして、同社株主に対し、現時点では行動を控えるよう勧めている。

 買収提案に先立ち、両社間では昨年12月以来、事業統合などに関する議論が行われていたという。Blockbusterは、両社の統合により、メディアコンテンツと家電の組み合わせを生かした、ユニークな180億ドル規模のグローバル小売企業を設立できると主張。売り上げ増加や業績改善により、両社の株主価値の向上を実現できるとみている。

 一方のCircuit Cityは、同社取締役会がBlockbusterの買収提案を検討してきたが、「これまでのところ、提案は当社を満足させるものではなかった」という。さらに、買収取引を進めるに当たっては、Blockbusterの買収資金や手続きの面で疑問があるとして、「これらの疑問に満足な回答が得られるまでは、適正評価に必要な追加情報の提供はできない」としている。

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