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松下、効率最高レベルの家庭用燃料電池コージェネを開発 09年度に一般発売へ

» 2008年04月15日 08時41分 公開
[ITmedia]
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 松下電器産業・松下ホームアプライアンス社は4月14日、世界最高レベルの発電効率と実用レベルの耐久性を実現した家庭用燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムを開発したと発表した。2009年度の一般発売に向け、量産体制を確立する。

 05年度から実施してきた実証実験の結果、一般家庭での運転では、発電出力は500〜1キロワットの間で使われることが多かったという。新製品ではこの出力域の効率を高め、発電効率を750ワット時で39%(LHV:低位発熱量基準)、500ワット〜1キロワットの実用域で38%(同)以上に高めた上、耐用年数10年以上を想定した4万時間の運転、起動停止4000回の耐久性も実現したという。

 一般的な家庭に導入した場合、導入前に比べて1次エネルギーを22%(1年間の運転で3262キロワット時)削減できるという。CO2排出量は、試算式によるが、12〜37%削減できる計算という。

 滋賀県草津市の工場内に生産設備を導入し、6月から生産を始める計画。09年度から本格的な事業化に取り組む。

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