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高校生がVista海賊版販売 書類送検

» 2008年04月16日 20時49分 公開
[ITmedia]

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、宮城県警は4月15日、権利者に無断で複製したPCソフトを販売していたとして、著作権法違反の疑いで札幌市の男子高校生(17)を仙台地検に書類送検した。

 調べによると男子高校生は、昨年3月30日ごろから4月23日ごろまでに3回にわたり、「Acrobat 8.0 Professional 日本語版」「Windows Vista Ultimate」「Office Professional 2003」を権利者に無断で複製したCD-R2枚、DVD-R1枚を、宮城県石巻市の男性2人に計1万500円で販売した疑い。

 昨年3月から12月末までに、のべ61人に対して219枚の海賊版を販売し、約40万円を売り上げていたとみられ、「小遣い稼ぎのために販売していた」と供述しているという。

 男子高校生はソフトのファイルを「WinMX」で入手し、海賊版を作成。約100タイトルを500〜6000円で販売していた。友人を紹介すると次回購入金額を半額にするなどといったキャンペーンも実施していたという。

 購入者を募る際は、一般ユーザーが運営する複数の掲示板に「ソフトやさん」などの名称で「リスト送るのでメール下さい」とメールアドレスを書き込み、問い合わせがあるとソフトタイトルや購入方法などを書いたPDFファイルをメール送信していた。ファイルには「特定商取引に関する法律に基づく表示」という記載があったが、本名や住所、電話番号などは「ご注文後にお知らせ」と書かれていた。

 宮城県警の捜査員がサイバーパトロールの際に書き込みを見つけ、ACCSを通じて著作権者に連絡した。

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