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初音ミクの“神調教”が自動で!? 「ぼかりす」に話題騒然ねとらぼ

» 2008年05月01日 17時57分 公開
[ITmedia]

 「まさか、人間だろ、これ……」――ヤマハの技術「VOCALOID2」を使った歌声合成ソフト「初音ミク」を、まるで人間のように自然に歌わせられるという技術「ぼかりす」が話題だ。

 初音ミクは、指定したメロディーと歌詞を合成音声で歌ってくれるソフトだが、メロディーをベタ打ちするだけでは不自然に聞こえることも。ミクを使う“職人”たちは、「調教」と呼ばれる細かなパラメーター調整に心血を注ぎ、自然に歌わせる努力をしてきた。

 そこに現れたのが「ぼかりす」という謎の技術。ニコニコ動画に4月28日に投稿された「【初音ミク】 PROLOGUE 【ぼかりす】」(ニコニコ動画へのリンク)という動画で流れるミクの歌が、この技術を使って自動調整されているようだ。聞いてみると、ミクの声がとてもなめらかにつながり、抑揚も自然。まるで人間が歌っているかのように響く。

 投稿者は技術の詳細を一切明らかにしていないが、5月下旬に開かれる「第75回音楽情報科学研究会」(神戸市)で、産業技術総合研究所の研究者が「VocaListener」という技術を発表する予定があることが分かった。この研究会では、「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉さんも講演する予定だ。

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