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» 2008年05月02日 15時22分 UPDATE

モバイル検索の波に乗るGoogle

MicrosoftがYahoo!に敵対的買収を仕掛けるかどうかを考えている間に、Googleにはモバイル市場でシェアを伸ばすチャンスがある。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 モバイル検索市場がヒートアップしているという証拠が欲しいのなら、Googleが最近開始したモバイル画像検索広告と、DoubleClickの携帯広告サービスの統合を見れば十分だ。

 4月23日に発表されたモバイル画像広告は、BlackBerry、iPhone、Treoなどのモバイル機器の小さな画面に合わせて作られている。Googleは以前からAdSense for Mobileプログラムでモバイル版の検索テキスト広告を提供していたが、画像広告はそれとは異なっている。

 これらは基本的にはモバイルディスプレイ広告で、画像を使って製品やサービスを売り込む。視聴者の注意を引く効果は――テレビの方が印刷物より効果的であるように――こちらの方が大きい。

 Googleはモバイル画像広告をオーストラリア、フランス、ドイツ、インド、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、ロシア、スペイン、英国、米国で提供している。各国の新興企業によって分断されている業界を標準化する取り組みの一環だ。

 またGoogleは30日に、AdSense for Mobileプログラムの下でモバイル画像広告を掲載しているコンテンツパブリッシャーが、自社サイトにDoubleClick Mobileの広告を掲載できるようになったと発表した。

 これはつまり、AdSense for Mobileを利用するパブリッシャーにとっては広告主が増え、DoubleClick Mobileを利用する広告主にとっては広告インベントリが増え、モバイルWebユーザーにとっては(理想的にいけば)関連度の高い広告が増えるということだ。

 「より効果的な広告フォーマットをより効果的な広告プラットフォームと組み合わせると、クリックスルー率を高めたい広告主にとって素晴らしいチャンスとなる」とIDCのアナリスト、キャロライン・ダンソン氏は4月30日のリサーチノートで述べている。

 このニュースは、モバイル検索市場が重要な時期を迎える中で発表された。Juniper Researchによると、モバイル機器でインターネットに接続する上でカギとなるのは、PCでの検索に匹敵する検索体験をベンダーが提供することだという。

 そのハードルを超えれば、モバイル検索を収益化するカギはモバイル広告となる。この分野は、AT&TとYahoo!が手を組んで攻勢をかけているものの、まだ開拓が進んでいない。Juniperは、モバイル検索からの広告収入は2008年の15億ドルから2013年には48億ドルに拡大すると予測している。

 Googleのサービスに課題がないわけではない。PCで見るWebページでは通常、Googleの検索広告が4件ほど表示されるが、モバイル画像広告には1ページに1件という制限があり、ターゲット型の広告がより重要となる。広告主はできる限り消費者を「知る」必要があるだろう。だが少なくともGoogleはそこに至る手段を提供してきた。

 この市場のポテンシャルは大きい。IDCによると、7000万人を超える米国人が携帯電話でインターネットにアクセスしている。Google.comは米国インターネットユーザーの80%が利用しているが、同サイトを利用する米国モバイルインターネットユーザーはわずか25%だ。

 世界全体を見ると、展望はもっと明るい。Nokiaは、2015年までに全世界で50億人がモバイルインターネットに接続するようになり、モバイルネットワークトラフィックは100倍に増えると予測している。

 Googleには、MicrosoftがYahoo!に敵対的買収を仕掛けるかどうかを考えている間に、モバイル市場でシェアを伸ばすチャンスがある。MicrosoftがYahoo!のディスプレイ広告という武器を手に入れれば、モバイル広告でGoogleに勝つ可能性が大きくなるだろう。それまでは、モバイル画像広告によってGoogleが有利な立場に立つ。

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