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テレ東ブロードバンド、音楽事業が不振で赤字に

» 2008年05月08日 11時29分 公開
[ITmedia]

 テレビ東京ブロードバンド(TXBB)は5月7日、2008年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終損益が22億4700万円の赤字に転落すると発表した。従来予想は1億5900万円の黒字だった。

テレビ東京ブロードバンドの株価チャートテレビ東京ブロードバンドの株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)

 資本参加したFM放送局など、音楽関連事業が不振で損失処理を行うため。音楽関連事業は見直し、今後は親会社のテレビ東京と関係を深め、モバイルとインターネット分野に集中する。

 修正後の予想は、売上高が40億9600万円(前回予想は45億8600万円)、営業損益が2億700万円の赤字(同2億980万円の黒字)、経常損益は2億300万円の赤字(同2億9800万円の黒字)。

 子会社が下期に発売したCDが販売目標を下回った上、、FM局・InterFMで見込んでいた大型セールス案件を失注するなどし、売上高が計画値を下回り、マーケティングコストを吸収できなかった。InterFM株式の評価損と引当金などを特別損失として計上するほか、好転が見込めない洋楽ロック・ダンスミュージック子会社の評価損も計上するなどし、最終赤字に転落する見通し。配当は見送る(前期は年間1250円)。

 ただ、単体では法人向けコンテンツ販売が堅調だったため、営業益、経常益とも上方修正。今後はモバイルとインターネット分野に集中し、ECや電子書籍、動画配信、クロスメディア広告に注力していく方針。InterFMの再建にはテレビ東京と連携して取り組むとしている。

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