米Microsoftは5月23日、書籍検索サービス「Live Search Books」と学術論文検索サービス「Live Search Academic」を終了することを明らかにした。両サイトは来週中に閉鎖される予定。
サービス終了に伴い、これまで大学図書館や公立図書館と進めてきた書籍のデジタル化プロジェクトも終了する予定。同プロジェクトでは、これまでに75万冊の書籍をデジタル化、8000万件の学術論文をインデックス化してきたが、こうした情報は、両サービスの終了後はLive Searchの検索結果に統合される予定。
Microsoftは、「検索エンジンで書籍内容を提供するには、書籍の出版社や図書館が作成したリポジトリを巡回するのが最もよい方法」と考えたという。「当社の投資により、リポジトリ作成技術は、以前より低コストで利用可能になった」とみており、今後は同社自身がリポジトリを作成するのではなく、出版社や図書館による作業に加わる形でかかわっていく予定。既にデジタル化したコンテンツはその出版社に提供するほか、スキャン用の設備はデジタル化パートナー企業や図書館に提供し、書籍デジタル化の継続に役立ててもらう考えだという。
Googleは図書館との提携による書籍検索サービス「Google Book Search」(当初はGoogle Print)を2005年9月に開始。Microsoftはそれに対抗する形で翌月「Live Search Books」の前身である「MSN Book Search」をスタートしていた。
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