ITmedia NEWS > 科学・テクノロジー >

三菱重工・ロームなど、照明用有機EL事業化へ 初の専業会社

» 2008年05月29日 09時54分 公開
[ITmedia]

 三菱重工、ロームなどは5月28日、照明用有機ELパネルの事業性を検証する会社を合弁で設立した。2009年春からサンプルパネルの製造販売を始め、事業性を検討した上で本格的な量産・販売体制を構築する。

 新会社「Lumiotec」を山形県米沢市に設立した。資本金・資本準備金は計14億円。出資比率は三菱重工が51%、ロームが34%、凸版印刷が9.9%、三井物産が5%。白色有機ELを開発した城戸淳二山形大学教授も0.1%出資する。

 高輝度化と長寿命化を両立させる素子構造の開発や、大型製造装置の実現にめどがついたとして設立。各社が持つ技術を持ち寄り、有機EL照明の事業化を進める。照明用有機EL専業会社の設立は世界初という。サンプルパネルの販売を通じ、既存照明の代替に加え、新規需要の開拓も目指していく。

関連キーワード

有機EL | 三井物産 | 凸版印刷


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.