ITmedia NEWS >

「子どものネット利用、取り締まりより教育の充実を」――ヤフーが保護者に調査

» 2008年05月30日 19時57分 公開
[ITmedia]

 ヤフーは5月30日、子どものインターネット利用に関して、子どもを持つ保護者に意識調査した結果を発表した。「政府が取り締まるべき」とする答えは2割程度と少なく、「保護者が判断したほうが良い」「教育を充実させた方が良い」という答えが多かった。

 ネット調査「Yahoo!リサーチパネル」で、第1子に小中高大学生の子どもを持つ親3200人を対象に、5月12日から16日にかけて行った。年齢構成は20代が0.5%、30代が25.4%、40代が55.5%、50代が8.7%、60代が0.9%。

 子どもの携帯電話利用で不安なことトップは「長時間の利用により、利用料金がかさむこと」(51.3%)、2位は「誹謗(ひぼう)・中傷などコミュニケーション上のトラブルに巻き込まれること」(46.3%)。「特にない」という答えも11.3%あった。

 望ましい政府の対応としては、「政府が、学校などでのインターネット教育の充実をさせた方がよい」(46.8%)、「政府ではなく、子どもの育成にあったサービスは保護者が判断した方がよい」(43.3%)といった答えが多く、「政府によって、一律で規制すべきである」(23.8%)を大きく上回った。

 調査結果は以下の通り。

子どもに携帯電話を利用させるにあたって、不安なこと (複数回答可)
長時間の利用により、利用料金がかさむこと 51.3%
誹謗・中傷などコミュニケーション上のトラブルに巻き込まれること 46.3%
有害な情報を見てしまうこと 44.1%
架空請求・不当請求を受けること 41.7%
長時間の利用により、生活が乱れること 39.4%
本人の不注意によって個人情報が流出すること 37.9%
知り合った人と実際に会って、トラブルに巻き込まれること 30.9%
その他 2.8%
特にない 11.3%
子どものネット利用について、保護者の考え方 (複数回答可)
利用時間や、やって良いことと悪いことについてなどのルールを決めておく 55.6%
保護者が子どもの様子を観察し、異変があればその都度適切に対応する 50.1%
学校や、その他教育機関でインターネットについての教育をした方がよい 33.6%
事件の報道を子どもに見せるなどして、危険性を認識させておく 32.5%
フィルタリングソフトを稼動させた状態で利用させる 24.6%
政府がサイトの内容について、法律で取締まった方がよい 18.1%
保護しすぎるのはよくないので、子どもに任せ、自由に使わせてよい 13.5%
その他 3.4%

望ましい政府の対応 (複数回答可)
政府が、学校などでのインターネット教育の充実をさせた方がよい 46.8%
政府ではなく、子どもの育成にあったサービスは保護者が判断した方がよい 43.3%
政府によって、一律で規制すべきである 23.8%
政府により、保護者が指導方法を学べるような機会をつくっていって欲しい 19.3%
その他 5.6%

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.