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» 2008年06月07日 08時23分 UPDATE

アイカーン氏、Yahoo!に「1株34.375ドルでMSに売却」を提案――Yahoo!は拒否

Microsoftによる買収提案の取り扱いをめぐり、Yahoo!と応酬を続けているアイカーン氏が、再度Microsoftへの身売りを提案した。

[ITmedia]

 著名投資家カール・アイカーン氏は6月6日、米Yahoo!のロイ・ボストック会長あてに送付した書簡を公開した。この中でアイカーン氏は、Yahoo!が導入した従業員維持プランを「従業員の士気を損なう上、Microsoftによる買収を阻害するもの」と改めて批判。同プランの撤廃を求めるとともに、Microsoftとの協議再開に向け、「友好的」売却額として、Yahoo!株1株当たり34.375ドルを提示するよう提案した。

 Microsoftが2月に買収提案を行った際の提示額は、1株31ドル。Microsoftは33ドルまで提示額を引き上げる用意があったが、Yahoo!が要求した37ドルと折り合わず、5月に買収提案を取り下げている。

 アイカーン氏は今回の書簡で、ボストック氏が「ポイズンピル」的な従業員維持プランを擁護することはこっけいだと非難した。Yahoo!側が、同プランはYahoo!株主にとって最善であり、プランに関する情報は完全に開示されているとしたのに対し、「虚偽の陳述を繰り返すことで、株主に信じ込ませようとしている」と批判した。また、現取締役会がアイカーン氏の提案を受け入れなかったとしても、8月1日に予定されている株主総会で同氏が推す候補者が取締役に選任され、取締役会を支配することになれば、アイカーン氏は新取締役会に対し、ジェリー・ヤン氏に代わる新CEOの任命や、同社のMicrosoftへの売却を提案する意向だとしている。また、Microsoftとの取引が成り立たない場合には、「その後のMicrosoftによる買収を損なわない」形で、米Googleと検索関連の提携を行うことを提案する予定だという。

 この書簡を受けて、Yahoo!は同日にコメントを発表。従業員維持プランの撤廃については「当社を不安定にするもので、当社の株主にとっても最善ではない」と拒否。売却額を公表すべきとの提案についても「軽率だ」としている。

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