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» 2008年06月10日 07時44分 UPDATE

Yahoo!対アイカーン氏は平行線――Yahoo!、株主に「現取締役の再選」を要請

アイカーン氏のYahoo!あて最新書簡でも、両者間の主張は平行線のまま。Yahoo!は株主に対し、アイカーン派候補者の拒否と現取締役会の再選を求めた。

[ITmedia]

 著名投資家で米Yahoo!株主のカール・アイカーン氏は6月9日、Yahoo!のロイ・ボストック会長に書簡を送付し、Yahoo!の従業員維持プランの撤廃やMicrosoftへの売却額の提示などを求める姿勢を再度強調した。一方のYahoo!は同日、株主に対し、現取締役の再選を要請する書簡を送付している。

 アイカーン氏とYahoo!は、Microsoftによる買収提案の受け入れや、Yahoo!が導入した従業員維持プランなどで意見が対立しており、アイカーン氏は6日にもYahoo!に書簡を送付。同プランの撤廃とMicrosoftへの「友好的」売却を求めたのに対し、Yahoo!はそれを拒否する声明を発表していた

 今回の書簡でアイカーン氏は、Yahoo!側が「そもそもわたしの書簡を読んだのかどうか疑問に思わざるを得ない」とコメント。従業員維持プランの撤廃を拒否し続けるYahoo!の姿勢を「理解できない」とし、同プランについて誤解しているのはアイカーン氏の方だ、とのYahoo!側の主張に対しては、「ではなぜ、その詳細についての説明を拒否するのか」と非難した。さらに、現取締役会の下では競合の米Google並みの業績改善がみられなかったばかりか、過去2年間で逆に営業利益は減少していることを指摘し、代わりに自身が推す候補が取締役会を支配できるようになれば、Microsoftへの売却以外にも、CEO交代やGoogleとの提携などを提案する予定であることを改めて強調した。

 一方、Yahoo!は同社株主に送付した議決権委任勧誘状(プロキシーステートメント)に、ボストック会長およびジェリー・ヤンCEO名での書簡を同封。「8月1日の株主総会で取締役選出に投じる票は、当社史上、株主にとって最も重要なもの」と呼び掛けた上で、4月に発表した第1四半期決算や、オンライン広告関連で進めている買収や提携、新広告管理プラットフォーム「AMP!」の立ち上げ予定などの例を挙げ、現取締役会および経営陣が「価値創造に向けて戦略を遂行中」だと強調。一方、アイカーン氏については「Microsoftへの売却以外には、何も説得力のあるプランを持ち合わせておらず」、Microsoftが既にYahoo!買収を取り下げた以上、同氏が推す取締役候補者は「Yahoo!を独立企業として導くのに適した人材ではない」と主張。Yahoo!株主に対し、アイカーン派の取締役候補者の選出の拒否と、「当社株主にとって最善」の選択である現取締役の再選を要請した。

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