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Yahoo!とMSの買収協議、物別れに終わる――両社が発表

» 2008年06月13日 06時19分 公開
[ITmedia]

 米Yahoo!と米Microsoftは6月12日、MicrosoftによるYahoo!買収取引について、両社間の協議が終了したと発表した。両社間では、Yahoo!の全社買収のほか、検索事業だけの部分買収なども検討されていたが、いずれの取引も成立しないとの結論に達したという。

 協議終了は、両社間で「あらゆる選択肢に関して、度重なる会議と対話」を経た結果。Yahoo!によると、8日に行われた会議には、Yahoo!のロイ・ボストック会長や取締役数名が出席。その席上でMicrosoft側は、Yahoo!全体の買収には、以前提示した買収価格でも興味がないと「明白に」述べたという。また、Microsoft側が提案した部分買収については、Yahoo!の取締役会が「注意深い検討の結果」、同社の将来的な戦略に沿わず、同社株主にとって最善ではないと結論付けたという。

 Microsoftは両社間の協議について、5月3日に買収提案を取り下げた後も「(最終買収提示額の)1株33ドル以上の価値をYahoo!株主に提供できる選択肢について議論を重ねてきた」とコメント。全社買収については「5月3日に明言し、18日に繰り返したように、Yahoo!全社買収には興味がない」としたが、「代替となる取引についてはまだ議論の余地がある」としている。

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