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» 2008年06月13日 16時35分 UPDATE

MS+Y!=「Microhoo」のドラマはまだ続く

米Microsoftと米Yahoo!は交渉を打ち切ったが、まだ真の結末は何も見えない。

[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftと米Yahoo!は話を打ち切った。打ち切ったところを目撃したわけではないが。

 報道発表でYahoo!は、Microsoftと手を組むことはないと述べたジェリー・ヤンCEOの追い落としを狙うカール・アイカーン氏がこれで勢いづくのは確実だ。

 Yahoo!は「取引の可能性(Yahoo!の完全買収または一部買収を含む)に関するMicrosoftとの交渉は終わった」と述べている。

 Yahoo!によると、「度重なる会議や対話」の末に交渉を打ち切った。6月8日の話し合いにはロイ・ボストック会長も出席した。この一部始終を追っていなかった読者のために言っておくと、Microsoftはジェリー(ヤンCEO)を相手にしたがらなかった。ロイ(ボストック会長)の方が、言ってみれば大人だと誰かが考えたのだ。

 Yahoo!の発表によれば「話し合いの中でMicrosoft側ははっきりと、たとえ同社が以前提示した買収額であっても、MicrosoftはYahoo!の完全買収追求には関心がないと明言した」

 まあ、恋人に振られた者にはそれなりの恨みがある。

 それでもまだMicrosoftが欲しがっていたのが検索事業だが、Yahoo!にこれを手放す気はなかった。以下は発表資料の引用だ。

Yahoo!取締役会は慎重に検討した結果、そのような取引は検索とディスプレイ広告市場の融合というYahoo!の展望とは一致せず、戦略的未来のために必須と見なす独立した検索事業を失うことになり、Yahoo!株主にとって最善の利益にはならないと判断した。

 めちゃくちゃだ。Yahoo!の発表では真の結末は何も見えない。次のような疑問が残る。

  • Yahoo!は検索事業の一部をGoogleに委託するのか(訳注:このコラムは両社提携の発表前に書かれた)
  • カール・アイカーン氏は取締役会をクビにして、自分が選んだ人材に入れ替えることができるのか。その場合、Yahoo!の主力の検索事業を売り渡すどころかMicrosoftと手を組む可能性が一切なくなった今、何の得になるのか
  • Googleのシェアが伸び続ける中、Microsoftはどうやって検索のシェアを拡大するのか
  • Microsoftのビル・ゲイツ会長はあと数週間で本当に引退できるのか
  • Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは、国外メーカーのハイブリッドカーの方が(経費節減と環境の両面で)グリーンなのに、まだガソリンを大量消費するアメリカ車に乗り続けるのか

 つまり「Microhoo」のドラマには続編がある。ただし6週間前には誰も予想しなかったような内容になるかもしれない。

原文へのリンク

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