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失恋より辛い「PCの全データ消滅」 シマンテック調査

» 2008年06月18日 17時34分 公開
[ITmedia]

 PCのクラッシュや全データが消えてしまった場合に受けるダメージは、失恋を上回る――シマンテックは6月18日、PCにまつわるストレスに関する調査結果を発表した。

 調査は、インターネット利用歴3年以上・15歳以上のユーザー男女1000人を対象に4月中旬、ネット上で実施。同様の調査は2006年、07年にも行っている。

 さまざまな出来事について、人生にとってのダメージを0〜10で評価してもらったところ、「PCがクラッシュして使用不能になる」は6.99、「PCに保存してあったファイルをすべて損失」は6.98。「財布紛失」(7.99)、「友情を失う」(7.41)、「病気やけがをする」(7.32)に次いで高い数字で、全年齢層で「失恋」(6.03)を上回った。

 PCのパフォーマンスについてのストレスは、「動作が遅い」(67%)が3年連続トップ。購入当時のパフォーマンスを100とした場合、使用中のPCのパフォーマンスの平均値は72.3だった。

 保存データに関するストレス要因は、「重要なデータの損失」(37%)がトップ。ここ1年で保存量が増えたものは「デジカメなどの写真画像」(45%)、「音楽」(29%)が上位だった。回答者全体の平均保存容量は33.5Gバイトと、前回(26.1Gバイト)より28%増えている。

 過去1年間では大切なデータを失った人は5人に1人。約半数が「ほとんど復元できなかった」と回答し、復元できるなら負担してもいいと思える金額は平均5364円だった。

 セキュリティ関連のストレスを感じている人は85%いた。「ウイルスやスパイウェアなどのプログラムの侵入が心配」(40%)は前回から横ばいだったが、「個人情報漏えいによるものや、フィッシング、不当請求などによる詐欺行為」(29%)が年々増加している。

 PCで利用しているパスワードは1人平均8個だが、PCスキルが高いほどパスワード使用数が増え、上級者層では13.1個だった。パスワードを忘れたことがある人は全体の約3分の2。使用するパスワードが10個以上の回答者では81%が「忘れたことがある」と答えている。

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