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イベント“発見”サイト「ことさが」 「日時」と「場所」軸に情報検索

» 2008年07月30日 12時40分 公開
[ITmedia]
画像 ことさが

 ネットベンチャーのブライトリンク(東京都港区)は7月30日、イベント情報検索サイト「ことさが」を開設した。独自開発のクローラーで、イベント情報を更新している約700サイトから自動収集し、ユーザーがさまざまなイベントを“発見”できる。各種の公開APIを活用し、会場周辺の天気や地図など関連情報もまとめて表示するなど、「日時」と「場所」という要素を軸に、さまざまな情報を整理して検索・閲覧できるようにするのがコンセプトだ。

 コンサートやお祭り、同人誌即売会とったイベントの日時や開催場所、映画の上映日、新製品の発売日やキャンペーン情報などを、キーワードや日時、場所から検索できる。

 イベント情報は地方自治体の観光ページやイベント会場のサイトから、新製品情報はAmazon.co.jpから自動で取得する。ユーザーがイベント情報を投稿できる仕組みも備えた。

 イベント情報ページには、感想や写真を投稿できる掲示板を備えたほか、開催地の周辺情報や天気予報、グルメ・宿泊情報なども表示する。「Googleマップ」や「ホットペッパー」「livedoor天気情報」など、各社の公開APIを活用した。

 会員登録(無料)すれば、気になるイベント情報を保存してメールで通知したり、あらかじめ登録しておいたエリアの周辺イベントをGoogleマップ上に表示させるといったことが可能だ。

 今年12月までにSNS機能を、来年春ごろまでには英語や中国語版サイトも公開する計画。広告掲載や、イベント・キャンペーン情報を有料掲載するといった方法で収益を上げていく考えだ。イベント情報のデータベースをテレビの情報番組など外部に提供することも検討している。

 「イベントが知らないうちに終了しているということがないように」――コミケなどの同人イベント好きという同社のプログラマーの発案で企画した。サイト名の「ことさが」は「ことがらをさがす」という意味。幅広いジャンルのイベント情報を蓄積し、世の中の情報を場所と日時で検索できるようにしたいという。

デジタルアーツ在籍中に起業

 同社はフィルタリングサービスなどを手がけるデジタルアーツ出身の佐藤良彦さんが2006年10月に設立した企業で、ことさがは第1弾サービス。社員は5人で、創業メンバー3人全員がデジタルアーツの出身だ。

画像 佐藤社長

 佐藤さんはデジタルアーツでコンシューマー向けの営業を担当していた。入社したのはデジタルアーツがナスダック・ジャパン(現大証ヘラクレス)に上場する3年前の1999年で、当時は社員が9人しかいなかったという。

 「社長のそばで、会社が成長し、成功していくのを見て、自分でもできるんじゃないかと思った」――そんな思いに駆られ、デジタルアーツに勤務していた2006年10月にブライトリンクを設立。昨年7月にデジタルアーツを辞め、11月にオフィスを借り、12月からネットサービスのアイデアを練り始めた。ことさがは30〜40あった企画案のうちの1つだ。

 「デジタルアーツ時代はフィルタリングサービスを通じ、“黒子”として、ネットの安心・安全を裏側からサポートしてきた。ブライトリンクではもっとネットの前面に出て、楽しいネットサービスを提供したい」

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