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「医薬品のネット販売禁止は過度な規制」 楽天、ヤフーら102社が厚労省に意見書

» 2008年08月07日 20時26分 公開
[ITmedia]

 楽天、ヤフー、医薬品のネット販売事業者100社の計102社は8月7日、医薬品のネット販売継続を訴える意見書を厚生労働大臣あてに提出した。

 厚労省は来年4月に施行予定の改正薬事法で、副作用リスクが比較的高い医薬品について、薬局店頭などの対面販売に限定し、ネット販売を禁止する方向で、関係省令の改正を検討している。

 102社は「ネットのみに不当な制限を課す明らかに過度な規制で、消費者の利便性を損なうおそれがある」と主張。使用上の注意などの情報提供の仕方を工夫すれば、ネットでも店頭販売と同等の安全性を達成できると訴える。

 医薬品のネット販売が消費者に浸透していることや、米・英・独では一般用医薬品のネット販売が認められていることなどからも「ネット販売を禁止することはニーズを無視した過度な制限」と主張している。

 ネット販売が許容されるため条件については「実態を踏まえて個別に十分な議論を経た上で、省令に位置づけていただくことを強く要望する」としている。

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