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» 2008年09月05日 07時00分 UPDATE

「電子書籍じゃありません」 ブラザーの「業務用」電子ペーパー端末

ブラザーの電子ペーパー端末は、A4書類の閲覧を想定した大きめサイズの業務用だ。電子書籍端末としてではなく、企業向けのペーパーレスソリューションとして売り込む。

[岡田有花,ITmedia]
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 ブラザー工業は、電子ペーパーを採用した携帯型ディスプレイ端末の試作機を、9月4日に開いたプライベートショー「Brother World JAPAN 2008」(東京国際フォーラム)に展示した。ディスプレイ部はA5サイズと、従来の個人向け電子ペーパー端末より大きめに取ったのが特徴。A4サイズの書類を大量に持ち歩くビジネスパーソンに、紙の代わりに使ってもらう狙いだ。

 ディスプレイパネルは「他社から購入している」(説明員)が、独自技術で表示速度を高速化し、1秒以下でページを切り替えられるようにした。PDFなどの原稿をいったん画像化した上で表示。プリンタで培った画像変換技術を応用し、美しく読みやすく表示できるという。白黒4階調の表示に対応した。

 ディスプレイ部は9.7インチ(142.1×205.5ミリ、1200×825ピクセル)のA5サイズ。電子ペーパーを使ったソニーの電子書籍端末「LIBRIe」や米Amazon.comの「Kindle」よりもふた回りほど大きい。A4サイズの書類を縮小して表示することを想定し、大きめのサイズにしたという。

画像 片手で持てる

 ボタンは「進む」「戻る」「拡大する」など5つに絞った。本体の厚さは12.4ミリ、重さは充電池含め380グラム。片手でしばらく持ってみたが、重いとは感じなかった。1Gバイトメモリ(MMC)にA4換算で約5000ページ分のデータを保存できる。1回の充電で3000回のページ送りが可能という。

 電子書籍端末は販売が振るわず、市場開拓を目指していたソニーと松下電器産業は事実上撤退した。ブラザーの説明員は「この端末は電子書籍ではなく、紙の代用」と強調。企業向けペーパーレスソリューションとして販売し、A4の書類やマニュアルを大量に持ち歩く営業マンや技術者などに利用してもらう計画だ。

 発売日・価格は未定だが「早ければ来年には発売したい」(説明員)としている。

画像 Brother World JAPAN 2008では、コンテンツ配信システム「Einy」も展示していた

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