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ソニー「FLO:Q」にエド・はるみやゴルゴ 「ウィジェットを一般の人に」

» 2008年09月11日 18時48分 公開
[ITmedia]

 ソニーは9月11日、ウィジェット配布サービス「FLO:Q」(フローク)に、エド・はるみさんや「ゴルゴ13」をデザインした時計型デスクトップウィジェットを追加した。デスクトップツールになじみのない一般ユーザーにウィジェットを使ってもらい、“ウィジェット市場”を開拓する狙いだ。


画像 1時間ごとに「エド・鳩み」が登場する鳩時計
画像 1時間ごとに銃口からゴルゴが登場し、弾丸を発射する

 100人のデザイナーが時計ウィジェットを公開する企画「FLO:Q×100Creator’s Watches〜 [Time is Design」の一環。エドさんやゴルゴのほか、「どこでもいっしょ」のキャラクターをあしらったものや、辛酸なめこさん、みうらじゅんさん、蛙男商会がデザインした時計など100種類を無料公開した。

 FLO:Qのウィジェットは、Adobe AIRに対応した専用アプリ「ウィジェットマネージャー」に登録して管理するため、利用にはAIRとウィジェットマネージャーそれぞれをインストールする必要がある。

 今回は、サイトでウィジェットを選んでクリックするだけで、それぞれのインストールや、ウィジェットのデスクトップへの登録ができるようにした。Adobe AIRやウィジェットを知らない一般ユーザーにも簡単に利用してもらい、ユーザー数拡大につなげる狙いだ。

ウィジェットを広告媒体に

 FLO:Qでは昨年11月からウィジェット配布を始め、これまでに計4万ダウンロードあったという。年内に10万ダウンロードに増やす計画だ。

 ウィジェットで広告を配信したり、ウィジェットからECサイトにアクセスできるようにし、アフィリエイト収入を得たり、有料ウィジェットを販売する――などの収益化手段を検討している。同社のPC「VAIO」と連携し、VAIOユーザー向けの情報配信や広告配信も検討中だ。

 すでに他社のウィジェット構築・配布も請け負っており、味の素やJ-WAVE、ユニクロのウィジェットを配布中。年度内に30社のウィジェット配布が目標だ。ウィジェット構築の初期費用200万円から、サイト運営(ウィジェット配布)費用3カ月60万円からで配布できる。

 「ウィジェットを提供する企業は、作って公開するだけで、作ったはいいが誰もダウンロードしてくれないケースも多い。FLO:Qならプロモーションや配布までできる」と、同社FLO:Qプロジェクト室の竹下直孝室長はアピールする。

画像 エドさんを囲むオリラジ2人のウィジェットは……「オファーが来ておりません。オファーくだされば喜んで作ります」(藤森慎吾さん:左)

 同日の発表会にはエドさんとオリエンタルラジオの2人が登場。エドさんは「フローグー!」とFLO:Qを盛り上げ、エドさんのウィジェットは「デザイナーさんとトーキングー、ミーティングー」してデザインしたと話した。

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