ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

ソニーが下方修正、営業益6割減に 円高が収益圧迫

» 2008年10月23日 16時53分 公開
[ITmedia]

 ソニーは10月23日、2009年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を下方修正し、営業利益が前期比で58%減となる2000億円にとどまる見通しだと発表した。前回予想は4700億円だった。円高が想定を上回ったことに加え、世界的な景気後退でデジタル家電の販売が予想を下回る見通し。

 修正後の予想は、売上高が9兆円(前回予想は9兆2000億円)、税引き前利益は2100億円(同4600億円)、純利益は1500億円(同2400億円)。前期比では売上高は横ばいながら、税引き前利益は63%減、純利益は59%減と大幅な減益に転じる見通しだ。

 前回予想(7月)時の為替レートに比べ大幅に円高に振れた。特にユーロ安が厳しく、前回予想時の下期前提レートが160円前後だったのに対し、今回は140円に修正。レート見直し分の営業益の減益幅はエレクトロニクス分野とゲーム分野で約1300億円になる見通し。

 また景気後退や価格競争の激化から、液晶テレビやデジタルカメラ、ビデオカメラなどの販売が想定を下回り、営業益で約900億円減を見込む。

関連キーワード

ソニー | 下方修正 | デジタル家電 | BRAVIA


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.