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九十九電機が民事再生申し立て

» 2008年10月30日 12時56分 公開
[ITmedia]

 帝国データバンクによると、東京・秋葉原などにPCショップを展開する九十九電機が10月30日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。負債総額は約110億円。

 同社は1947年3月に創業し、62年2月に法人化。78年に秋葉原初のPC・通信機器専門店を出店した。現在は名古屋、札幌にも店舗を構え、00年8月期通期の売上高は約374億800万円に上った。

 その後ITバブル崩壊などで一時業績が低迷し、02年8月期の売上高は約282億6600万円に減少。石丸電器と業務・資本提携し、共同で米eMachines製PCの独占販売権を獲得するなど再建を進めた。

 ヘビーユーザー向けPC専門店として地位を確立したほかネット通販も好調に推移し、07年8月期の売上高は319億9100万円まで回復していた。

 だが支払いサイトの短期化や競争激化による利益率の低下で資金繰りが悪化。キャッシュ不足が指摘される中、08年8月期も期待ほど収益が伸びず、シンジケートローンの一部償還もあって資金繰りがひっ迫。一部取引先に対する支払い遅延も発生していた。

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