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Second Life、環境SIM値上げを中止

» 2008年11月07日 08時09分 公開
[ITmedia]

 Second Lifeを運営する米Linden Labは11月5日、ユーザーから苦情が寄せられていたOpenspacesの値上げ問題について、対応策を明らかにした。

 同社は10月末に、Openspaces(環境SIM)の不具合に対処するため、使用料金の値上げを発表した。Openspacesは当初、サーバに負荷のかからない海や公園など景観用として立ち上げられたものだったが、建物などスクリプトを多用するオブジェクトを構築するユーザーが増え、CPUへの負荷が増大していた。

 しかし、同社の想定通り景観としてのみOpenspacesを利用するユーザーから苦情が寄せられたため、フィードバックや諸問題を検討した結果、Openspacesの利用料を据え置きとすることにした。

 まずOpenspacesについては、利用料は据え置きとする。ただし森や海などの本来の目的に沿った利用に限定し、イベントや広告は禁止する。使えるプリム(基本図形)数は750、アバター数は10までで、スクリプトにも制限を付ける。初期費用250ドル、月額維持費は75ドル。教育機関向け割引はない。

 これまでOpenspacesに住宅を建設したり商業利用を行ってきたユーザーについては、来年1月5日から新たに設定するSIMの「HomeSteads」へ移行させる。こちらは初期費用375ドル、月額維持費は当面95ドル、来年7月からは125ドル。プリム数3750、アバター数20まで。将来的にはスクリプトも制限するという。教育機関向け割引の適用がある。

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