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TSUTAYA、アクトビラでHD映像をダウンロード配信 BDへのダビングにも対応

» 2008年12月10日 18時34分 公開
[宮本真希,ITmedia]
画像 TSUTAYA TV on acTVilaの画面。「ダウンロードレンタル」と「セルスルー」の2つのメニューが加わっている

 ツタヤオンラインは、テレビ向け映像配信サービス「TSUTAYA TV on acTVila」で、HD映像のダウンロード(DL)配信サービスを12月19日に始める。HD画質のままBlu-ray Disc(BD)などへダビングすることも可能だ。BDへのダビングに対応したDLサービスは世界初という。

 期間限定で視聴できる「TSUTAYA TV ダウンロードレンタルサービス」と、期限なしでダビングも可能な「TSUTAYA TV セルスルーサービス」の2つのメニューを用意する。

 解像度は1080iで、配信形式はH.264、ビットレートは平均10Mbps(最大20Mbps)。6月にTSUTAYA TVで始めたストリーミング配信サービスより高ビットレートで配信する。

 ダビングできるメディアは、BD-RE/R、DVD-R DL(CPRM対応)、iVDR-S。ダビング回数は2回までで、チャプターやメニュー画面は付かない。対応機種は、パナソニックのBDレコーダ「DIGA」の「DMR-BW930」など3機種と、日立製作所の液晶テレビ「Wooo UT770」シリーズの8機種となっている。

 12月末までに413タイトルをそろえる。「HEROS」や「デスパレートな妻たち」といった海外ドラマや、「ドリームガールズ」などハリウッド映画が中心だ。新作やBD化されていない作品なども追加していく予定で、来年3月までには1000タイトルに増やす計画だ。

 価格は、セルスルーなら映画1本で平均3675円(作品によって異なる)、海外ドラマなどテレビシリーズ1話当たり893円。レンタルなら48時間視聴できるパックで、映画1本が平均735円(作品によって異なる)、テレビシリーズ1話が368円。

 ターゲット層は40代以上。20代が多いTSUTAYA店舗や30代が多いネットレンタル「TSUTAYA DISCAS」でカバーできていない層を取り込む狙いだ。

 TSUTAYA TV on acTVilaのユーザーは30代と40代が合わせて70%を占めており、男性が86%、女性が14%と男性が圧倒的に多いため、今後は女性ユーザーを増やしていきたい考えだ。

 「家電メーカーと一緒に、映像DLサービスを盛り上げていきたい」(ツタヤオンラインの渡邉健執行役員)――セルスルーでは今後、BDやiVDR-Sだけでなく、SDメモリーカードやメモリースティックProにダビングして携帯ゲーム機などで視聴できるようにしたいという。家電メーカーと協力して対応機種も増やし、早期に5万会員の獲得を目指す。

 アクトビラの久松龍一郎社長は、ダウンロード配信サービスの開始で「プラットフォームの基本ができた」と話し、「これからアクトビラは成長期に入る」と期待していた。

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