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冬ボーナス、「購買意欲減少」が半数 PCは「低価格ノートに需要」

» 2008年12月11日 18時10分 公開
[ITmedia]
画像 支給額と購買意欲

 MM総研が12月11日に発表した冬ボーナスに関する調査結果によると、昨年に比べ支給額が減少した人は18%にとどまったが、購買意欲が減少した人が48.4%と約半数に達した。ボーナスで購入したいデジタル家電で1番人気はPCだった。

 ボーナス支給額が「昨年と変わらない」は37.9%、「減少した」は18.3%、「増加した」は9.0%。昨年と変わらない人が最も多いものの、夏冬過去3回の調査結果と比べると、「減少した」人が増えている。

 昨年と比べ購買意欲が「下がった」は48.4%で、「変わらない」(44.1%)を上回った。「上がった」は7.5%だった。「景気後退が支給額に直接与える影響はまだ少ないものの、先行き不安から、購買意欲は減退している」と同社はみている。

 ボーナスの使い道で最も多かったのは「商品・サービスの購入」(44.7%)で、昨年と比べ8.4ポイント減少している。2位は「貯蓄・運用」(62.5%)、3位は「ローンなどの支払い」(31.7%)だった。

 「商品・サービスの購入」と回答した人に、購入予定商品を聞いたところ、首位はITデジタル家電(47.3%)で、昨年より3ポイント増加した。2位は「衣類・服飾品」で昨年比3.1ポイント増の43%、3位は「外食」で同2.2ポイント減の33.6%、4位は「旅行」で同2.6ポイント減の30.2%だった。

画像 ボーナスで買いたいITデジタル家電

 「ITデジタル家電」で1番人気は「PC」(11.7%)。ミニノートPC(NetBook)の購入意向が増加したのに対し、デスクトップの購入意欲が減少した。「消費者の需要が低価格のNetbookやノートPCに流れていることがうかがえる」(同社)

 2位以下は「デジタルカメラ」(10.7%)、「薄型テレビ」(9.1%)、「携帯音楽プレーヤー」(7.7%)、「Blu-ray Disc(BD)レコーダー」(4.7%)、「携帯型家庭用ゲーム機」(4.4%)、「プリンター(複合機を含む)」(4.0%)と続く。

 デジタルカメラは昨年3位からランクアップ。「カメラの価格下落や、高画素・多機能なカメラを望む消費者が増加していること、PCやテレビと比べ相対的に安いこと」などが理由と同社は分析している。

 薄型テレビの購入意向は、今夏のボーナス商戦ではオリンピック特需で上昇したものの、今冬は昨年並みに戻った。「景気低迷により消費者心理の冷え込みも影響している」ためか、「オリンピック特需が終わった現在は需要を喚起する材料が乏しい」ようだ。

 BDレコーダーは昨年の0.6%から急拡大。「次世代DVDの規格が統一され消費者の混乱がなくなったほか、製品の品ぞろえが増え、値ごろ感のある機種も出たことで、DVD・HDDレコーダーの需要を奪い取った」。DVD・HDDレコーダーは昨年より1.9ポイント減り、3.4%となっている。

 11月下旬から12月上旬にかけ、「gooリサーチ」で、20代以上の就業者に調査し、1123人から回答を得た。男性が53%、女性が47%となっている。

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