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ボーナスにも厳しい寒さ、予想平均は58万円 使い道トップは「貯金」

» 2008年12月04日 17時13分 公開
[ITmedia]

 「価格.com」がユーザーを対象に実施した冬のボーナス調査によると、支給予想額の平均が昨年から7.5%減り、58万円だった。そのうち自由に使える額の平均は20.5万円。8割以上の人が「自由に使えるお金が減っている」と不満で、お財布にも寒さが厳しい冬になりそうだ。

photo 各層の支給予想額(調査資料より)

 支給予想額はすべての層で昨年より減っており、特に40代では12.9%減の65.2万円だった。一方で「90万円以上」の割合が若干増加しており、「基本ラインはあまり変わらないものの、業績連動部分などのプラス分が縮小したと見るほうが妥当では」とみている。

 ボーナスのうち自由に使える額は3分の1程度。額が増えたという人は2割以下で、それ以外の8割は「減る」という。特に住宅ローンや教育費などの出費が大きい40代以上でその傾向があり、支給額の低下とあわせ、「40代のお父さんが大黒柱となっている家庭が、家計的にはいちばん影響を受けそうだ」という。

 ボーナスの使い道トップは「貯金」が42.7%でトップ。理由は「今後の生活費の補てんのため」が63.3%と多く、次いで「年金など将来が不安だから」が31.7%となり、「漠然とした将来への不安から貯蓄をするという人が多いようだ」という。

 「商品を購入する」と答えたのは20.0%。購入にかけられる金額は大きく減り、支給額が「30〜50万円」のレンジでは、商品購入に使う額の平均は4.5万円。「財布の引き締め感が消費行動に大きく影響するのは間違いないだろう」とみる。

photo 買いたいものは?

 買いたいと思うものでもっとも多かったのは「洋服・ファッション関連」で18.1%。次いで「液晶テレビ」(11.6%)と「PCパーツ」(11.5%)、さらに「DVDレコーダー・プレーヤー(Blu-ray含む)」(9.7%)、「ゲームソフト」(9.5%)、「ノートPC」(8.7%)だった。比較的安価な商品ほど昨年からポイントを上げているという。

 男性は「ゲーム機本体」や「デジタル一眼レフカメラ」がポイントを下げ、女性は昨年2位の「時計・アクセサリー・ブランド品」が大きく下がり、逆に「家具・インテリア」や「液晶テレビ」がポイントを上げていた。

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