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KDDI、テレ朝、朝日新聞、au向け情報配信サービスで提携

» 2008年12月15日 17時51分 公開
[宮本真希,ITmedia]
画像 左から朝日新聞の吉田慎一常務、KDDIの高橋誠コンシューマ事業統轄本部長、テレビ朝日の神山郁雄常務

 KDDI、テレビ朝日、朝日新聞社は12月15日、情報配信サービスの共同開発などで提携すると発表した。朝日新聞の記事やテレビ朝日のニュース映像などをau端末に一斉同時配信する有料サービスを来年夏に始め、1000万会員の獲得を目指す。

 新サービスのコンセプトは「今日が変わる。〜生活に『気づき』と『きっかけを』〜」。テレビ朝日と朝日新聞が取材したニュースを、テキスト、画像、動画で随時配信する。

 内容はユーザーの好みや住んでいる地域などに応じて変える予定。緊急地震速報配信に使うプラットフォーム「ブロードキャストSMS」も活用し、重大ニュースは24時間体制で配信する。

 広告やEC事業も共同で手掛ける。広告事業ではメディアを横断するパッケージ型商品を共同開発。EC事業では、テレビや新聞で商品を認知させ、携帯電話を使った購買に結び付ける事業を展開する。

 提携は、テレビ朝日と朝日新聞がKDDIに持ち掛け、数カ月間検討してきたという。排他的なものではなく、他社の参加も呼び掛けている。日本でCNNの映像配信などを手がけるターナー・インターナショナル・ジャパンやGoogle日本法人とも連携する予定だ。

 テレビ朝日の神山郁雄常務は「テレビを取り巻く環境は厳しさは増している。変化に対応しなければ、生き残りは難しいだろう」と述べ、新サービスで「テレビ朝日と朝日新聞のコンテンツと、KDDIのインフラを最大限に生かす」と意気込む。

 朝日新聞の吉田慎一常務も「新しい情報ポータルを作る。まずは3社で基礎を固めるが、コンテンツを提供する企業が増えると期待している」とし、参加企業を増やす努力を行っていくと話した。

 KDDIの高橋誠コンシューマ事業統轄本部長は「3社の特性を最大限に生かし、新しいメディア・コンテンツ事業を創出する」と意気込みを語った。

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