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2013年度、FTTH加入者は1.6倍、地デジ広告市場は2兆円超え――NRI予測

» 2008年12月16日 07時00分 公開
[ITmedia]
画像 ブロードバンド市場予測

 2013年度、FTTH回線の加入件数は2174万件に成長し、地上デジタル放送の広告市場規模は2兆円を超える――野村総合研究所(NRI)は12月15日、「国内IT市場予測」としてこんな予測を発表した。

 FTTH回線の加入者増で、ブロードバンド回線市場は今後も成長を続ける見込みだ。2013年度のブロードバンド回線の加入件数は3386万件と08年度の1.26倍に、市場規模は1兆4729億円と1.17倍に成長すると予測する。そのうちFTTH回線加入件数は2174万件と1.56倍に、市場規模は9228億円と1.59倍になるとみている。

 一般消費者向けIP電話サービスも、FTTHの普及に伴って加入件数を伸ばすと予測。2013年度の加入件数は2181万件と08年度の1.34倍になるとしている。

 法人ネットワーク市場は08年度に1兆円を割り込み、その後も縮小する見通し。専用線から、より安価な新型WAN、広域Ethernetへのシフトが進むことや、企業のコスト削減などが背景にある。

 データセンター市場は、データトラフィック増などから新たな需要期に突入。08年度に1兆円を超え、2013年度には約1兆3500億円に達すると予測している。

地デジ市場は2兆円超え

 地上デジタル放送は2013年度に約4700万世帯に普及し、世帯普及率は約9割となる見込み。地デジ放送の広告市場規模は08年度の2倍近い、約2兆2700億円に達する見通しだ。

 2013年度のビデオオンデマンド(VOD)市場は約900億円と08年度の1.8倍に拡大する見込み。放送局などが提供するコンテンツの充実や、大手流通事業者によるVODサービスの拡充、テレビ向けVODの充実と対応端末の普及などがその背景にある。

 BSデジタルの市場規模は08年度の約1.4倍・約1300億円に、視聴世帯数は2013年度に約3000万世帯に拡大する見込み。2013年度の多チャンネル放送市場は約7200億円と、08年度の約1.3倍に拡大すると予測している。

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