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USBメモリ経由のウイルス感染拡大 トレンドマイクロ、08年の傾向を報告

» 2009年01月07日 07時00分 公開
[ITmedia]
画像 不正プログラム感染被害報告数ランキング

 トレンドマイクロが1月6日、2008年のコンピュータウイルス被害の状況などをまとめた「インターネット脅威レポート」を公開した。不正プログラム感染被害報告数は前年より10%減少したが、Webで連鎖的に不正プログラムをダウンロードさせる手法が定番化。不正プログラムの侵入経路は多様化しており、USBメモリなどリムーバブルメディア経由の感染拡大も目立った。

 不正プログラム感染被害報告数は5万6880件。コンピュータに侵入した不正プログラムがWebサイトに接続し、別のプログラムをダウンロードさせるという手法が報告のほとんどを占めた。

 報告数が最も多かった不正プログラムは、USBメモリなどリムーバブルメディアから感染する不正な設定ファイル「MAL_OTRUN」で2870件だった。リムーバブルメディアはセキュリティソフトなどによる管理が行き届きにく、盲点として狙われているという。

 このほか、SQLインジェクションによる正規サイト改ざんや、偽セキュリティソフトを配布するといった手法も広がっている。同社は「これに注意すれば絶対に大丈夫と思う自信がすきにつながる恐れがある」と警告している。

 オンラインゲーム関連の不正プログラムも盛んに配布された。「オンラインゲームのアカウント情報は、攻撃者にとって最も金銭的利益を得やすい情報となっている」という。

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