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» 2009年01月12日 09時15分 UPDATE

感染拡大を狙う:ガザ衝突に便乗のマルウェア攻撃が激化

政治的な動機に基づくWebサイトの改ざんだけでなく、便乗メールやサイトによるマルウェア攻撃も報告され始めた。

[ITmedia]
hckingsites.jpg 改ざんされたWebサイト(Sophosより)

 イスラエルによるガザ攻撃を受けてWebサイト改ざんなどの「サイバー戦争」が発生しているが、ニュースを装った電子メールでマルウェアに感染させようとしたり、政治的運動に見せかけたりしたWebサイトで、トロイの木馬を配布する悪質な便乗攻撃も報告され始めた。

 US-CERTによると、ガザ攻撃に便乗したスパムメールはCNNから届いたように見せかけ、リンクをクリックすると偽のCNNサイトに誘導される。この偽サイトで動画を閲覧しようとするとAdobe Flash Playerを新しいバージョンに更新する必要があると促されるが、これに従うと悪質なコードがシステムにインストールされてしまう。

 パレスチナ側とイスラエル側の支持をうたったそれぞれWebサイトは、必ずしも政治的動機だけで開設されているわけではないようだ。SANS Internet Storm Centerは、「イスラエルを支援して敵の行動を妨害するため」と称し、「PatriotInstaller.exe」というファイルのダウンロードを促すサイトが出現したと伝えた。

 SANSでこのファイルを分析したところ、IRCサーバに接続してリモートのファイルを取得してくるなどの不審な動作が見られた。現時点で悪質な機能は持っていないようだが、ファイルの作者がその気になれば、これを実行しているマシン上で何でも好きなことができてしまうとSANSは警告している。

 一方、サイトハッキングの標的も拡大しているもようで、セキュリティ企業Sophosの研究者グラハム・クルーリー氏は、米陸軍ワシントンDC軍管区のサイトとNATO(北大西洋条約機構)の関連サイトが改ざんされたとブログで伝えた。

 いずれのWebサイトもイスラエルや米国を批判するメッセージと、戦車の前に立ちふさがるパレスチナ人の写真が掲載されていたという。Sophosが調べた限りでは、ユーザーをマルウェアに感染させるなどの意図はないようだが、Webサイトを改ざんした人物や組織にとっては悪質なコードを埋め込むことが簡単だと警鐘を鳴らしている。

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