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東芝、2800億円の営業赤字に転落へ

» 2009年01月29日 18時49分 公開
[ITmedia]

 東芝は1月29日、2009年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を大幅に下方修正し、2800億円の営業赤字に転落する見通しだと発表した。従来は1500億円の黒字を見込んでいたが、世界同時不況による需要減少や価格下落が響いた。

 修正後の予想は、売上高が6兆7000億円(前回予想は7兆7000億円)、税引き前利益が3300億円の赤字(同1700億円の黒字)、純利益が2800億円の赤字(同700億円の黒字)。

 半導体や液晶ディスプレイの価格が急激に低下し、電子デバイス部門の赤字が従来予想を大幅に下回ったほか、需要の急減を受け、液晶テレビやDVDレコーダーなどを扱うデジタルプロダクツ部門の業績も悪化する見込みで、大幅な下方修正に踏み切った。

 収益力回復に向け、研究開発費削減や人員配置の見直しによる年間3000億円規模の固定費削減や、半導体や液晶事業の構造改革などを実施する。

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