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かわいい子犬とマルウェア、バレンタインやiTunesに便乗するスパム人気サイトを悪用して

» 2009年02月10日 08時49分 公開
[ITmedia]
スパムの例(McAfeeより)

 米AppleのiTunesミュージックストアからの請求書を装って偽の医薬品販売サイトに誘導したり、バレンタインに便乗してマルウェアに感染させようとするスパムメールが横行している。

 セキュリティ企業のTrend Microによると、iTunesをかたるスパムメールは「Invoice from itunes.com」という件名が付いているが、本文では「バレンタインデーセール」と称してバイアグラなどの医薬品を宣伝し、偽の医薬品販売サイトに誘導する。これはiTunes人気に便乗して医薬品販売サイトのアクセス稼ぎを狙ったものだとTrend Microは解説する。

 別のスパムメールでは差出人欄に「@trendmicro.com」のアドレスを表示し、Trend Microから届いたメールを装ってスパム対策フィルタをかわそうとするものも見つかったという。

 バレンタインデー便乗スパムでは、「あなたあてにバレンタインのeカードが届いています」などの文面でリンクのクリックを促し、マルウェア配布サイトにおびき寄せる手口も新たに報告された。

 McAfeeやWebsenseによると、この手口では2匹の子犬と赤いハートの画像をあしらったサイトを利用。恋人にプレゼントを送るためと称して「Valentine Devkit」のダウンロードを促す。しかし、その実態は「Waledac」というマルウェアの亜種だという。

 ウイルス対策ソフトウェアによるこの亜種の検出率はまだ非常に低いとして、Websenseはスパムメールのリンクを不用意にクリックしないよう呼び掛けている。

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