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朝日新聞・ロイター・So-netが新アドネットワーク ビジネスパーソン向け展開

» 2009年02月12日 18時26分 公開
[ITmedia]
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 朝日新聞社、トムソン・ロイター・ジャパン、ソネット・メディア・ネットワークスは2月12日、アドネットワーク事業で提携すると発表した。「asahi.com」「ロイター.co.jp」のほか、複数の雑誌社や通信社の広告枠を束ねて商品化し、4月から販売する。

 サービス名は「ビジネスプレミアムネットワーク」(BPN)。ビジネスパーソンや経営者、富裕層などを主なユーザーとするメディアサイトが参加する。ビジネス層に向けて広告を訴求できるようにすることで、ほかのアドネットワークとの差別化を図り、参加各社の広告価値を高める狙いだ。

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 参加するのは2サイトのほか、「AFPBB News」「jiji.com」「ダイヤモンドオンライン」「東洋経済オンライン」「プレジデントロイター」「CNN.co.jp」。広告配信プラットフォームの構築や販売窓口業務はソネット・メディア・ネットワークスが担当する。

 参加する8サイトのユーザーのうち、男性が82%、40歳以上が70%、年収700万以上が37%、管理職が55%を占めているという。トムソン・ロイター・ジャパンの楠山健一郎ゼネラルマネージャーは「さまざまなジャンルのサイトを束ねた横断型ネットワークではなく、専門サイトが集まって形成する垂直型ネットワーク」だと強調する。

 時事通信社デジタルメディア事業本部の山田哲郎本部長は「世界的な景気後退のなか、広告をめぐる環境も様変わりし、シビアにより効果のある広告が求められるようになる。ターゲットをビジネス層にしぼったBPNで応えていきたい」と話した。

 自動車や不動産などの広告出稿を見込んでおり、年間の売り上げ目標は3億円。朝日新聞デジタルメディア本部の大西弘美本部長は「既存メディアは厳しい時期に入っているが、ライバル関係のメディア企業が一緒に取り組み、業界の風になれればいい」と意気込みを語っていた。

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