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» 2009年03月30日 07時47分 UPDATE

マサチューセッツ工科大学、Webで論文を一般公開

MITが「米国初の大学を挙げた取り組み」で、学術論文をWebで無償公開する。

[ITmedia]

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)が、学術論文をWebで無償公開する方針を明らかにした。

 同校は3月18日の教授会でこの新方針を承認。新方針は同日から施行されている。同校教員はこの方針の下、MITに「DSpace」ソフトを通じて論文を公開する許可を与える。DSpaceは、MIT図書館と米Hewlett-Packard(HP)が共同開発したオープンソースソフト。

 DSpaceでは、MITの教員と研究者のデジタル研究資料が保存されており、全世界から検索、共有できる。MITおよびその教員は、論文を営利目的以外のあらゆる目的に使用、共有できる。執筆者は論文ごとにオプトアウト方式で利用拒否ができる。

 現行の学術出版制度では、執筆者はほとんどあるいはすべての権利を出版社に委譲しなければならない。出版社は通常、論文の利用を厳しく制限し、大学に高額な購読料を課している。購読料は上昇しており、例えばMIT図書館が今支払っている購読料は1986年と比べて3倍以上に増えている。

 MITは以前からオープンな知識の共有を推進する取り組みに力を入れており、講義をネットで無償公開している。今回の新方針もそうした取り組みの一環。新方針について、「教員主導で大学を挙げてこの種の取り組みをするのは米国で初めて」としている。

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