マイスペースは4月22日、SNS「MySpace」日本版で公式アバターの提供を始めた。7等身の「3Dアバター」をマイページに載せたり、顔写真の代わりにプロフィール欄に掲載できる。夏前までに多言語化し、世界のMySpaceユーザーに利用してもらう。
3Dアバターサービスを提供するAnyと業務提携し、Anyとエイチアイが共同開発したアバターを活用。MySpaceが公開している開発者向けプラットフォーム「MySpace Developer Platform」(MDP)を利用して構築した。
アバターにアクションを設定して動かすことができ、「喜ぶ」と設定すれば、手をたたいたりはねたりする。服やアクセサリーなどをアバターアイテムを購入し、着せ替えることも可能だ。
アバターアイテムは2000種類以上あり、40〜300円で販売している。収益は、Anyとマイスペースの2社で分配する。
携帯電話向けの「MySpaceモバイル」にも対応。まずは日本語インタフェースで公開したが、夏前までには多言語対応する予定だ。
MySpaceの開発者プラットフォームは基本的に、アプリ開発者が収益の100%を得る仕組み。これまで世界で約8000のアプリが公開されており、総インストール数は1億7000万、最も人気のアプリは1345万インストールに上るという。国内のゲームメーカーではスクウェア・エニックスがゲームの無料配信を行っている。
「各国のMySpaceで、日本のテイストを組み込んでいきたいというムードが高まっている」――マイスペースの大蘿淳司社長は、国産アバターを投入の背景をこう話す。MySpaceの公式アバターとして展開し、今後、宣伝バナーを掲載したり、影響力の強いユーザーに紹介を頼むなどプロモーションしていく。
開発者プラットフォームを活用した他社との協業は、「条件やニーズが合い、ユーザーが喜ぶなら今後も、積極的にやっていきたい」(大蘿社長)としている。
Anyの畑野仁一CEOは「アバターを通して日本のサブカルチャーを世界に広げたい」と意気込んでいる。
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