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Windows 7、法人向けに発売 早期導入は史上最多の163社

» 2009年09月01日 15時27分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 樋口社長

 マイクロソフトは9月1日、Windows 7の法人向けボリュームライセンス販売を始めた。同日開いた発表会で樋口泰行社長は、「Windows 7はたいへんできのいいOS」と自賛。発売から半年以内に導入する企業は、Windows史上最多の163社に上ると明らかにした。

 Windows 7は、Vistaユーザーの声を聞いて開発したOS。高速性と安定性、互換性に注力し、セキュリティや使い勝手も向上させた。対応製品の数は、Vista発売時の2.5倍という。「売れ筋のソフトやハードの8割以上に対応している」と樋口社長は互換性の高さをアピールする。

 比較的低スペックなマシンでも快適に動くのが売りの1つ。発表会では、4年半前に発売されたという、Pentium M 760(2GHz)、メモリ1Gバイト搭載ノートPCを使って操作性のデモを行い、問題なく動く様子をアピールしていた。

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 同社は、国内約7000万台のPCにWindows 7が導入されると期待している。3年前までに購入されたPC(法人1820万台、個人1598万台)ならアップグレードで、それより前に購入されたPC(法人1631万台、個人1929万台)なら買い換えで対応するとみている。

 企業での導入も進んでいる。発売から半年以内に導入すると表明している企業は、ヤマト運輸など大手を含めて163社と、Vistaの18社を大きく上回った。9月1日からは、パートナー企業21社が関連ソリューションを発売。Windows 7導入サービスやアプリケーション移行支援サービスなど、30サービスの提供が始まった。

 「Windows 7は日本のPC市場やIT市場を活性化が期待できる」と樋口社長は話す。発表会で紹介されたIDCの予測によると、2010年末までに国内で1000万本のWindows 7が導入され、大企業の6割が対応する見通し。周辺機器や関連サービスなどパートナー企業の売り上げは、2兆3000億円規模になると試算している。

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