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200GFLOPSの液晶テレビ「CELL REGZA」

» 2009年10月05日 16時14分 公開
[ITmedia]
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 東芝は10月5日、Cellプロセッサを搭載した初の液晶テレビ「CELL REGZA」(55X1)を12月上旬に発売すると発表した。強力なプロセッサパワーを活用した超解像処理や、大容量HDDに地上デジタル番組を最大8チャンネルまで同時録画しておける「タイムシフトマシン」機能など、フラッグシップ機として破格の高スペックとなっている。実売予想価格は100万円前後。

 演算処理能力は理論ピーク値で200GFLOPSと、同社の従来製品比で143倍に上る。処理能力を活用し、従来以上の精細な画像を再現する超解像技術を搭載。画像の「自己合同性」を使ったエッジ部の処理や、デジタル放送の圧縮時に欠落した色情報の復元処理などで高画質化するという。

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 モニター部とチューナー部を分離した構成とした。モニター部はフルHD対応の55V型で、ピーク輝度1250カンデラ/平方メートル・ダイナミックコントラスト比500万:1。従来96分割だったLEDバックライトを512分割し、細部をきめ細かく制御してキレのいい映像を実現するという。

 チューナー部には14基のデジタルチューナーを内蔵。タイムシフト用で地上デジタル×8基、通常録画用で地上デジタル×2基・BS/110度CSデジタル×2など、目的別に搭載した。HDDは3Tバイトを搭載し、タイムシフト用に2Tバイト、通常録画用に1Tバイトをあてる。タイムシフトは過去約26時間分の番組を最大8チャンネル分一時保管し、リモコンから過去番組表を呼び出して見忘れた番組を再生して楽しめる。同時受信により、放送中の地上デジタル放送を8チャンネル同時に表示したり、チャンネルを高速に切り替えるといったことも可能になっている。

 Operaと共同開発したWebブラウザも搭載し、WebサイトをフルHD解像度で高速表示する。YouTube動画を高画質に再生することもできるという。

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