Google携帯「Nexus One」のニュースは収集がつかなくなりつつある。まるで「最終絶叫計画」シリーズや「Not Another Teen Movie」のような、ティーン向けのスプラッタホラーやB級映画をネタにしたパロディ映画みたいだ。コピーのコピーのコピー、というわけだ。
Nexus Oneの記事は、「みんなは間違っている」と主張し、その理由を述べているものから、何が分かっていて、何が分かっていなくて、何が憶測なのかを強調したものまでさまざまだ。12月15日には同サイトに1400本を超えるNexus Oneの記事がGoogle Newsで場所を奪い合っていた。
Nexus Oneは1月にリリースされると言われており、その前にテスト用にGoogle社員に配布された。HTC製で物理キーボードはなく、Android 2.1、QUALCOMMのSnapdragonプロセッサを搭載し、超高速だ。近接センサーと周辺光センサー、加速度計、磁気コンパス、Wi-Fi、ノイズキャンセルチップセットもある。
テキスト音声変換、デュアルマイクも備え、GMSネットワークで動作する。GSMということは、米国ではT-MobileとAT&Tが、米国外では多数のベンダーが対応キャリア候補となる。米連邦通信委員会(FCC)はこのデバイスを認可しており、Engadgetによると、Googleは12月10日にNexus Oneの商標を登録している。
このデバイスはSIMロックフリーだが、T-Mobileがサポートすると伝えられている。またGoogleがオンラインで直販する可能性がある。Best Buyでも販売するかもしれない。T-MobileかGoogleから販売奨励金が出なければ、価格は500ドルになる可能性もある。オタクの中のオタクやGoogleファンでなければ手が届かない値段だ。
メディアやブロガーはなんと言っているのだろうか。上に挙げたようなことは皆さんも幾つかは読んだだろう。Googleは、新しいデバイスが存在していること、それをテストのために社員に配布したことをブログで認めているだけで、それ以上のことは明らかにしていない。Nexus Oneに関する多数の記事を読んで、重要ポイントや面白いうわさをピックアップしてみた。
Daring Fireballは、Nexus Oneという名称は、SF作家フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(1982年の映画「ブレードランナー」の原作)に登場するレプリカント(Nexus Six)に由来しているようだと指摘している。New York Timesはディックの娘に取材しており、彼女はNexus Oneという名称の使用について、Googleから遺族に相談はなかったと話している。ディックの遺族には今後、かなりの金額が支払われるのではないかと思う。もう1つ言っておくならば、Nexus Sixの運命はあまりよいものではなかった。そう考えるのは迷信深いだろうか。
厳密に言うと、Googleは携帯電話を販売している。CNETが指摘している通り、Android開発者はG1とT-MobileのMyTouch 3Gのロックフリー版を399ドルで購入できる。eWEEKでも1年前にこの件を取り上げている。
Slate.comのファーハド・マンジョー氏はこう話している。「Google Phoneが真に輝くには、Googleが独自の限定機能を組み込まなくてはならない。だがそれは、プラットフォームの独立性を掲げるGoogleの原則に反することになる。そうなるとは思わない。1つのデバイスでしか動かないソフトを作るというのは、GoogleのDNAにはないことだ」。つまり、すべての(Android)携帯電話がGoogle Phoneというわけだ。これはGoogle Phoneに限定機能が付くという見解に対する最高の反論かもしれない。
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