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メイドさんが服を選んでくれるジーンズメイト 秋葉原にオープン

» 2009年12月24日 17時01分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
photo アキバあそび館

 あなたの服をメイドさんがトータルコーディネート――ジーンズメイトはこのほど、東京・秋葉原に新店舗「アキバあそび館」をオープンした。地域密着型店舗として、萌えお菓子などのお土産やキャラクターグッズを販売するほか、メイド服を着たスタッフが服のコーディネートを提案してくれる。

 アキバあそび館は、ラオックスの大型ホビーショップ「アソビットキャラシティ」の跡地(千代田区外神田1-8-8)にオープン。6階建て・売り場面積は約759平方メートルと、ジーンズメイトとしては「かなり大型の店舗」(同社広報の伊藤淳一さん)だ。1、2階では、ぬいぐるみなどの雑貨やバラエティグッズを、3階ではアパレル関連のアキバ土産を取り扱う。4、5階では従来のジーンズメイトと同じカジュアルウェアを扱っている。


photo メイドのりんさん。平日は2〜3人、休日は5人程度のメイドさんがいるという

 一見、従来の店舗と変わりのないカジュアルウェアのフロアだが、足を踏み入れると「いらっしゃいませ、お嬢様!」という明るい声。売り場の奥に目を向けると、ジーンズメイトのTシャツを着たスタッフに混じり、メイド服を着たお嬢さんがたたずんでいる。

 メイドスタッフは全部で5人。もともとメイドカフェで働いていた人やアパレル関係の店員、コスプレイヤーなど出身も個性豊かだ。彼女たちはただいるだけではなく、洋服を羽織る際に手伝ったり、相談をすれば服のコーディネートもしてくれる。メイドさんによって服の好みが異なるため「デートにぴったりな服さがして!」と同じテーマで相談しても相手によって選ぶ服が変わるという。


photo メニュー表

 服を選ぶ際には、テイストごとにコーディネートをまとめたメニュー表を使って相談したり、すべて見立ててもらうこともできる。商品を一緒に見てまわったり、購入すると帰りに見送りも。ちょっとした“デート気分”も味わえる。

 記者は残念ながら女だが、男の気持ちになって「クリスマスデートにおすすめな服」をメイドのりんさんに選んでもらった。選んでいる最中のりんさんは真剣そのもの。いくつかのデニムをピックアップしたあとに、「うーん、これ合うかな」「ちょっと違うかな」と、どんどん服を組み合わせていく。

 「全身コーディネートするのは責任重大。お客さんが『選んでくれた服、友達に好評だったよ!』と言ってまた来てくれるとすごくうれしくなります」(りんさん)。現在、メイドさんが選んだコーディネートで1万円以上購入すると1000円オフするキャンペーンも実施している。


photo りんさんの一押しは、グレーのジャケットにシンプルな白シャツ、ダメージデニムを合わせたコーディネート。デニムのポケットに入ったヒョウ柄のアクセントがポイント
photo 小豆色のダウンに襟付きのTシャツ、シンプルなデニムとマフラーを合わせた。「マフラーの大人巻きがポイントです」(りんさん)
photo 赤みがかったにぎやかなデザインのデニムにジャケットとシャツを合わせた

 同店が変わっているのはメイドだけではない。カジュアルウェア販売店のはずなのに、外からよく見える1階には女性が好みそうなぬいぐるみやキャラクターグッズがずらりと並ぶ。コスプレグッズや萌えキャラが描かれたお菓子の販売もするほか、秋葉原とスヌーピーのコラボレーションTシャツなど同店舗限定の商品も少なくない。

photo 女性を意識したキャラクターグッズが多い1階
photo 2階にはコスプレグッズも
photo 3階には秋葉原とスヌーピーのコラボTシャツなど、アパレル中心の秋葉原土産が置いてある

 秋葉原進出にあたって選んだ立地はアソビットキャラシティの跡地。これまでアソビットキャラシティに来ていた人たちも引き続き来てくれれば、と地域密着型の店舗を目指している。オープンに当たり、「劇場版Fate/stay night」とコラボしたTシャツとトートバッグを先行発売。コラボ商品などを独自に販売することで、消費者が手に取る“動きのある商品”を見つける目的もある。「不況の中でもできる範囲で新しいことに挑戦していく。ファミリーでも誰でも来られるような店舗を目指す」(伊藤さん)という。

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