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» 2010年04月27日 11時45分 UPDATE

Facebookは「Open Graph」でWebを征服するのか (1/2)

Facebookの「Like」ボタンがWebサイトの標準機能になれば、同社は膨大なユーザーデータを手に入れることで、Webに対する強大な支配力を持つようになるだろう。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 米Facebookは4月21日、ソーシャルWeb推進に向けた意欲的な取り組みとして、パートナー各社にソフトウェアツールを提供すると発表した。あるアナリストによると、これらのツールはFacebookによるWebの“植民地化”につながる可能性もあるという。

 Facebookが発表した3つの主要ツールが「Social Plugin」「Open Graph」「Graph API」だ。同社の開発者向けカンファレンス「f8」でマーク・ザッカーバーグCEOがこれらのツールを発表した直後から、さまざまな議論が噴出した。

 プライバシー問題を指摘する専門家もいれば、ユーザー向けの「Like」ボタンや開発用のOpen Graphによって、FacebookはWebで支配力を持つようになるという見方もある。今回の発表で重要なポイントを以下にまとめた。

1. Likeボタン

 FacebookのSocial Pluginの中心となるのがLikeボタンだ。Facebookと提携しているパートナーは75社余りで、その多くがLikeボタンを採用する予定だ。既にYelpなどの提携WebサイトがLikeボタンを導入しており、ユーザーがクリックできるようになっている。

 Likeボタンのクリックはユーザーがその記事に関心を持ったことを示し、その情報はユーザーのFacebookページに送信され、そのサイト(例えばIMDb.com)にリンクバックされる。Facebookはユーザーのプロフィールにこの情報を追加する。しかし、この「好み」に関する情報はパートナーのWebサイトにも送信され、そのユーザーが何を気に入ったかを、ほかのFacebookユーザーがこれらのWebサイト上で見ることができる。

2. インスタントパーソナリゼーション

 Facebookは現在、ユーザーがお気に入りのWebサイト(Yelp、Pandora、Docs.comなど)上で友達とつながる機会を提供している。Docs.comはMicrosoft FUSE Labsのサイトで、ユーザーがFacebook内でMicrosoft Officeドキュメントを共有することを可能にする。

3. 仕組み

 ユーザーがFacebookにログインしていれば、これらのサイトはその公開Facebook情報に基づいて、そのユーザーのエクスペリエンスをパーソナライズできる。パーソナライズされたサイトをユーザーが訪れると、提携サイトはユーザーの公開Facebook情報(ユーザー名、プロフィール画像、性別、つながりなど)を利用できる。

 非公開情報の利用については、提携サイトはユーザーに許可を求める。インスタントパーソナリゼーションパートナーは、自社のWebサイトにユーザーが初めてアクセスしたときに青色のFacebook通知をサイトの上部に表示することが義務付けられる。

4. ユーザーにはどう見えるか

 これについては、GigaOmのリズ・ガネス氏が分かりやすく説明している――「インスタントパーソナリゼーションというのは、ユーザーが例えばインターネットラジオサイトのPandoraに初めてアクセスすると、同サイトはそのユーザーのFacebookプロフィールを直接参照し、公開情報(名前、プロフィール画像、性別、つながり、そしてユーザーが公開したその他の情報)を利用して、パーソナライズされたエクスペリエンスをユーザーに提供できるようになるということだ」

 「このため、Facebook上の公開情報を通じて、わたしがある音楽アーティスト(例えば、トーキング・ヘッズ)を好きであることを明らかにしていれば、わたしがPandoraにアクセスしたときに最初に流れるのはトーキング・ヘッズの歌か、Pandoraがそれに近いと判断した曲になるだろう」

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