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» 2010年07月06日 19時48分 UPDATE

ホリエモン主演ミュージカルも ドワンゴ、“ライブイベント×有料ニコ生”新事業

堀江貴文さん主演ミュージカルなど、ドワンゴがライブイベントを主催。ニコ生で有料配信し、“ライブ”の新たなビジネスモデル確立を目指す。

[岡田有花,ITmedia]
画像 意気込みを語る堀江さん

 ドワンゴは7月6日、ミュージカルなどライブイベントと「ニコニコ生放送」(ニコ生)を組み合わせた新事業に取り組むと発表した。有料イベントを主催し、その様子をニコ生で有料配信することで、イベントとニコ生双方を盛り上げながら収益化する狙い。「ホリエモン」こと堀江貴文さん主演のミュージカルなど“ニコ動らしい”コンテンツで勝負する。

 まずは、これまで無料で行っていた「ニコニコ動画」のユーザーイベント「ニコニコ大会議」を有料化。ニコ動の有名ユーザーなどを招いて8月26日に都内で行う「ニコニコ大会議2010 夏〜笑顔のチカラ〜」は、入場チケット「リアルチケット」を5800円で、ニコ生で中継を見る権利「ネットチケット」を1500円で販売する。

 「大会議を有料化することで、出演者に適正な報酬を支払いながら大会議を続けられるようにしたい。お金を稼ぐのが目的ではない」と、同社取締役の夏野剛さんは説明。秋にも都内でニコニコ大会議を行うほか、12月〜来年2月にかけ、全国8都市をめぐるツアーも有料で実施する。

 12月からはオリジナルミュージカル「ニコミュ」事業をスタート。ニコ動ユーザーにも人気の「ミュージカル『テニスの王子様』」(テニミュ)の生みの親で同社取締役の片岡義朗さんがプロデュースするミュージカルで、まずは堀江貴文さん主演の「クリスマスキャロル」(仮)を12月22日〜26日、東京・銀座の博品館劇場で上演する。


画像 ニワンゴ取締役の西村博之(ひろゆき)さんは、「どうせなら自分が見たいものを作りたかった」と堀江さん起用の背景を話していた
画像 堀江さんの少年時代を演じるRUN&GUNの宮下雄也さん(左)は、「堀江さんと顔が似ていると言われたことがある」という
画像 小池亮介さん(左)も、堀江さんの少年時代を演じる。やせている小池さんはふくよかな堀江さんを前に、「僕、もうちょっと太った方がいいかも」と無邪気に発言。堀江さんは「僕も若いころはやせていたからそのままでいい」とフォローしていた

画像 ニコミュのワークショップでスキップにチャレンジする堀江さん

 クリスマスキャロルは、チャールズ・ディケンズ原作の同名の小説を現代的にアレンジした内容。宇宙ビジネスに身を捧げる主人公・氷室聖哉の役を堀江さんが演じるほか、アイドルグループRUN&GUNの宮下雄也さんなどが出演する。リアルチケットは4500円、ネットチケットは1000円。

 「ミュージカルに出てくださいと言われたときは冗談だと思っていた。けいこの前段階のワークショップでは、一番できないのが僕。スキップもできず怒られたこともあった。ほかの人に命令されたり、指導されるのは社長業ではなかった経験。悔いのないように頑張りたい」と堀江さんは意気込む。

 来年1月には、ニコニコ動画で人気の歌い手などが出演する「ミュージカル ニコニコ動画」(仮)、3月には、声優のニーコさん主演のミュージカル「ニコニコニーコ」を上演予定。「独自の企画、出演者、スタッフで、新しいエンターテインメントのスタイルを生み出したい」(片岡さん)

 有料ライブ動画ビジネス確立に向け、動画の違法コピーを防ぐ技術も導入する計画。視聴者ごとに異なる「座席番号」を動画に重ねて表示したり、ユーザーごとに異なる“透かし”を画像や音声に入れるといった手段を検討しているという。

ネットでしか味わえないライブ感を提供したい

 有料のリアルイベントと有料ニコ生を組み合わせ成功例はすでにいくつかあり、例えば、今年3月に都内で行われた初音ミクライブでは、リアルチケットを4390円、ネットチケットを1500円で販売。会場には約2500人が来場し、ニコ生ではその1.5倍・3737人が視聴した。

画像 片岡さん

 「リアルイベントとニコ生を組み合わせれば、会場に行けない人もニコ生から見られる。単なるライブ中継とは異なり、コメントで参加し、見ている人同士で感動を共有できる。ネットでしか味わえないライブ感を提供し、リアルとネットを融合した新しいエンターテイメント事業に取り組みたい」と夏野さんは意気込む。

 片岡さんは、新事業がライブビジネスの構造を変える可能性があると期待する。「ライブは基本的に、座席数×チケット代で収入が決まり、制作費にかけられるのは多くてもその8割で、チケットも高額になりがち。だがニコ生を組み合わせれば座席数を無限に増やすことができ、チケット代を低価格化でき、見る人のすそ野も広がる。ネットで舞台を見る、という習慣ができてくれば業界が変わるのでは。ネットは無料という概念を変えることにも貢献したい」

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