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» 2010年09月21日 08時10分 UPDATE

企業には難しい、Windows XPとのお別れ (1/2)

Windows XP搭載機の販売は間もなく終了し、いずれはXPのサポートも終了する。いつかはXPを捨てなければならないが、XPでしか動かない社内アプリケーションなどの理由から、多くの企業にとってそれはなかなか難しい。

[Wayne Rash,eWEEK]
eWEEK

 もうすぐ、Windows XPを新しいコンピュータのオプションとして目にすることはなくなるだろう。その後、XPは特注アイテムとしても手に入らなくなる。3年半もすれば、XPのサポートはすべて終了する。そのときまでには、Windowsを使っている人は皆、おそらくWindows 7かその次のバージョンに移行しているだろう。

 とはいうものの、もちろん、そうはならないだろう。XPを取り除くには、こうしたデッドラインに基づいた決定だけでは足りない。人々をXPから真に引き離すには、駆除できないウイルスのような、破壊的なものが必要になるだろう。eWEEKのニック・コラコウスキーが指摘しているように、XPの代替選択肢は1年ほど前からあり、2009年の秋以来、ほとんどのデスクトップ・ノートPCで標準装備になっている。それでも人々はXPを購入してきた。MicrosoftのデッドラインがXP購入を止められるかどうか、誰にも分からない。

 XPの問題の一端は、同OSがMicrosoftの中でもずば抜けて成功したOSだという点にある。長い間出回っていて、ユーザーが使い慣れているというのが理由の1つだ。さらに、新バージョンのOSが――2つも――出ているにもかかわらず、XP搭載機はまだ販売されている。ユーザーはXPに非常に慣れている。XPは彼らが知っているものであり、彼らのPCを走らせているものだ。

 そうなった原因の1つは、Microsoftの失敗だ。だからこそ同社は、人々をXPから引き離そうと、驚くべきねばり強さを見せてきたのかもしれない。Windows Vistaにユーザーを移行させようとする試みは大失敗に終わった。それにユーザーは、メリットはほとんどないが乗り換えない理由はたくさんある新OSへの移行に消極的だった。Windows 7が登場するころには、XPはすっかり定着してしまっていて、企業から引き離すのはほとんど不可能になっていた。

 そしてもちろん、XP離れをさらに困難にしているのは、企業が社内で使うために開発した、XPで動く多数のアプリケーションだ。こうしたアプリケーションの中には業務に不可欠なものもあり、多くはWindows 7を念頭において作られていない。必要に迫られない限り、企業がこれらのアプリケーションを慌てて書き直すことはない。Windows 7にはXPアプリケーションが動作する互換モードがあるが、常にうまくいくわけではない。企業もそれを知っている。

 XPからの移行は不便なだけでなく、多くのユーザーにとっておそらく不可能だ。あるいは少なくとも、彼らは不可能と信じている。前にコンピュータストアを訪ねたときにNetbookの1台を見てみたら、そのマシンにはXPが搭載されていた。メモリやプロセッサがWindows 7の要件に満たなかったため、XPマシンになるしかなかったのだ。購入者がLinuxをインストールしようと思えば話は別だが。

 だが、XPが溶け込んでしまっているのはNetbookだけではないようだ。今年に入って購入したHewlett-Packard(HP)のワークステーションにはXPがプリインストールされていた。これは法人市場向けの製品で、その市場はXPの領分だ。Windows 7マシンは企業にゆっくりと入り込んでいる。ただその場合、Windows 7へのアップグレードは無料で、コンピュータが到着したその日にアップグレードされている。ほとんどの企業顧客には、そのような移行を進める現実的な理由がない。ほかのマシンにはXPが載っており、アプリケーションがXPで動作しており、ITスタッフはXPをよく知っているからだ。

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