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「ガラパゴスじゃない」第2弾 Android向け音楽配信サービスを個人が試作ねとらぼ

» 2010年10月18日 15時33分 公開
[ITmedia]
画像 村上さんが100円で販売した「ソーシャルゲームの唄」は、米国のユーザーが購入していったそうだが、「テストなので買わないでください」とのこと

 「海外ミュージックシーンにいきなり参入できます」――Android端末向けに手軽に音楽配信できるシステム「AndroMusic」を、モバイルサービス開発などを手掛けるクレイジーワークスの社長・村上福之さんが10月18日、個人的に試作・公開した。村上さんが作ったAndroid向け電子書籍を無料で手軽に制作できる「Androbook」に続き、話題になっている。

 専用サイトにMP3ファイルをアップロードすると、10秒ほどでAndroidアプリのファイル(apkファイル)に変換。そのapkファイルをAndroidマーケットの専用サイト(要Gmailアカウント)にアップロードし、タイトルや説明文、価格などを設定すると、世界に向けて配信できる。ただ「あくまで試作なので本格運用は控えてほしい」という。

 Amazon EC2で構築した。すべて無料で利用できるため、問題は「みんなが使えば使うほど、Amazonから僕に請求が来るのに、僕自身はったくもうからない」ところ。専用サイトからの広告収入も「ゼロに等し」く、「勢いで作ったから笑うしかない」そうだ。

 着うたサイトやiTunesとは違い、Androidなら無料で誰でも楽曲を配信できるため、無断で他人のMP3ファイルを配信する人が出てくるのでは、という懸念もある。だが実際は、Androidマーケットに出品する際、クレジットカード番号や住所氏名、銀行口座の登録が必要で「意外と足が付きまくる」ため、「あんまり気楽に違法行為はできないと思う」と村上さんはブログに書いている。

Androidは「Windowsのような存在になりそうな匂い」

 村上さんが先日公開し、「ガラパゴスじゃない」Android向け電子書籍サービスとして話題になった「Androbook」は、動きをなめらかにしたり、小説も配信できるようにするなど改良。漫画家の佐藤秀峰さんがTwitterで「『ブラックジャックによろしく』の無料配信とかダメですか?」と興味を示すなど、広がりを見せている。

 村上さんはAndroidについて「ダサいけど誰でも作れるから広まったWindowsのような存在になりそうな匂いがする」と述べ、「Androidは自由すぎる。もっと、すごいことができそうな気がする」とブログに思いをつづっている。

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