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東電・勝俣会長、計画停電を陳謝 「夏の実施回避へ全力」

» 2011年03月30日 16時54分 公開
[ITmedia]

 東京電力の勝俣恒久会長は3月30日に記者会見し、計画停電について「大変なご不便とご心配をおかけしていることをお詫び申し上げます」と謝罪した。

 現時点では産業界、一般家庭の節電への協力などで不測の広域停電を回避していることに感謝し、7月末までに4650万キロワットまで供給力を回復させる見通しを改めて示した。設置が容易なガスタービン発電機や震災の影響で休止中の火力発電所の復旧などで供給力の上積みに全力を挙げ、「夏の計画停電は最小限にとどめ、さらには回避すべく取り組んでいく」とした。

 勝俣会長は、体調不良で入院した清水正孝社長に代わって記者会見に出席。事故が起きた福島第1原子力発電所について「1〜4号機については廃止せざるをえない」と廃炉する見通しを述べた。

 今後の電気料金については原発や賠償の見通しが不透明なためとして明言を避け、「値上げしないと断言することもできない」とした。

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